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2019.03.05学校行事

卒業証書授与式がありました――5日

第32回卒業証書授与式が5日、本校大講堂で行われました。

3学年担任からクラスごとに卒業生356人の名前が呼ばれ、クラス代表が北村陽子校長から卒業証書を受け取りました。

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北村陽子校長「式辞」

変化の激しい社会を生き抜くために卒業にあたり二つの提案をします。考える力、考え続ける力を付けようということ、柔軟なコミュニケーション能力を鍛えようということです

少し前に読んだ本にこんなくだりがありました。今の時代は坂本龍馬や高杉晋作を生み出すことはできないだろうと。私はみなと同じころ坂本龍馬の生き方に強いあこがれを持っていました。どんなことがあろうと前を向いて進むべきだと踏ん張っていたころから40年近くたちました。

そして今、龍馬のような人物の出現は期待できないというのです。では、社会の変化にともない推し進めるにはどうすればいいのでしょうか。私は、一人の偉大な人物よりもっと確かなものに出会いました。みんなで力を合わせればよい、チーム東野の出現です。

自分だけが得をしよう、他人を出し抜いて生きるのではなく、みんなでよい社会を築き上げようと協力しあえば、坂本龍馬に負けない力を発揮できるでしょう。

協力しあう力の土台はここ東野で身に付いたはずです。協力し合うにはコミュニケーション能力が必要です。話すだけでなく聞く力も必要です。考えをつなぎ合わせるコミュニケーション能力を高めましょう。

32期卒業生のみなさん、皆の存在そのものが、学校を支え教職員を支え、私を支えてくれました。本当にありがとう。正直に、懸命に生きぬいてほしいと願います。

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中川進理事長挨拶

巨大なIT企業の登場で第4次産業革命が到来しているといわれています。産業構造がどう変化していくのか、なかなか想像するのは難しい。一方でこの変化の先に人間の幸福が待っているとは限らないという意見もあるようです。

みなさんはこの4次産業革命の担い手として活躍が期待されるわけですが、利便性だけを追求しないでください。

これから日本は多民族が暮らす国になっていくでしょう。これまで以上に英語をどん欲に学んでください。一方で、日本の文化や歴史、習慣を知り日本人としてのアイデンティティを身に付けてください。そして「心」「思いやり」です。心に余裕をもって人と接することできるようにしてください。

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来賓の田中龍夫入間市長、西澤泰男入間市教育委員会教育長からご祝辞をいただきました。

3学年教員代表、青木純一学年主任の「門出に贈る言葉」

32期生のみなさんは「進め東野」の象徴的存在でした。3年の時の盈華祭ではフードコートという学年企画をクラスの垣根を越え、全員の力で成功させることができました。部活動でも集団の力を発揮し、全国大会出場、県大会出場などの実績を残しました。みなが一つのことを完成させる、成功させる力は社会に出て組織の中で発揮できるに違いありません。

卒業記念にプレゼントしたハンカチに「勇往邁進」という言葉を添えました。ただ道を進むのではなく、勇ましく、勇気をもって進んでほしいという願いを込めています。高校生活で得た自信や経験を武器に、目標に向かって勇ましく突き進んでください。

「学び」を継続し、知識や判断力を身につけましょう。そんな皆さんがきっと社会で活躍してくれるものと信じています。

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卒業生保護者代表、毒島純さんの「謝辞」

東野高校を無事に卒業していく姿に親としての一つの責任を果たし終えたような安堵感と、親元から巣立っていく寂しさとで胸がいっぱいです。

子どもたちはまだ気づくことができないかもしれませんが、東野高校で過ごした日々や出会いは、人生における宝であり、とても大切なものであったことを実感してくれることと思います。

在校生代表、藤本山音くん(2年)の「送辞」

生徒会活動で戸惑うことがありました。生徒会活動と部活動、勉強の両立に不安や苦痛を感じ、いらだちを覚えることもありました。そんな私にあたたかい手を差し伸べてくれたのは先輩方でした。悩んでいる私たち後輩に親身に寄り添い、アドバイスをしてくれました。

体育祭や文化祭でのクラスの団結力、部活動を積極的にリードしてくれる姿、自らの進路実現に向けてひたむきに努力している姿など、私たちは先輩方の姿から本当に多くのものを学ばせていただきました。

先輩たちが守り、築いてくださった東野のよき伝統は、私たちがしっかりと受け継ぎます。

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卒業生代表、藤田元人君の「答辞」

クラスが一丸となって取り組んだ文化祭や体育祭。意見の衝突が生じる中で相手を尊重することの必要性や自己の思いを伝えることの難しさを知るとともに、みなが協調して一つのものを作り上げるすばらしさを学ぶなど、人間的な成長を得ることができました

カナダへの修学旅行では多文化に触れたことで大いに視野を広げることができました。多くの仲間が英語の必要性を痛切に感じ、その後の学習意欲に変化が生じたことは言うまでもありません。見知らぬ土地でのホームステイは孤独や不安があった分だけ友とのきずなを深めることができたような気がします。

進路に迷ったとき涙を流して打ち明けた不安、先生方は一緒に悩み考え、よりそってくださいました。勉学におろそかになってしまった時、先生からの厳しい言葉に気持ちを奮い立たせたこと、さまざまな思い出が駆け巡ります。

これからも大きな決意と高き誇りを持ち続け、どんな困難にも立ち向かい自分の信じる道を確実に進んでまいります。私の好きな言葉に「雲外蒼天」があります。どんな厚い雲に覆われていたとしても、その雲の後ろには青い空が広がっている、困難に直面しても自身の持てる力を発揮し続ければ、やがて素晴らしい青空に出会えるという意味です。この青く広い空を目指して私たちは羽ばたき続けます。