2016.06.28クラブ活動
本校を2015年3月に卒業したウォルシュ・ジュリアン・ジャミイ君(東洋大学、19歳)がリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた陸上の第100回日本選手権男子400メートルで優勝し、リオ五輪の日本代表に選ばれました。
「埼玉・東野高校から陸上を始めた遅咲きの19歳が勝負強さを発揮した」(朝日新聞6月26日付朝刊)と紹介されたウォルシュ君、その陸上を始めるきっかけを作り、指導した本校の武井智巳教諭(国語科、陸上競技部顧問)がウォルシュ君の五輪代表までの歩みを綴ります。
これまでの道のりは平坦なものではありませんでした。
2015年3月に卒業し、同年の織田記念陸上、ワールドリレー、アジア選手権と、個人種目リレー種目両方に参加し、シニアと競い合う中でなかなか実力を出し切れていなかったように思えました。
ですが、大学2年目となった今年、東洋大学コーチの土江氏より「今年のジュリアンはブレイクしますよ!」という連絡を受けました。
その予告どおり出雲陸上の300メートルを自己ベストで優勝すると、静岡国際で46秒06とセカンドベストを記録。わずか5日後のSEIKOゴールデングランプリでは45秒68と積極的な走りで世界の強豪を打ち負かしました。
たった1年ちょっとでその力をさらに高め、体も一回り大きくなっていました。その後も関東インカレ、日本学生個人と、あと一歩というところでオリンピック参加標準記録を逃しましたが、日本選手権24日の予選での走りで期待を高め、翌日の決勝で見事優勝とオリンピック代表を手にしました。
東野高校でも多くの先生方がその瞬間に歓声をあげ、次なる舞台に夢を託した、と思っています。ウォルシュ選手、リオデジャネイロオリンピックではFINAL、そして日本記録を目指してください。
◆ウォルシュ君のリオ五輪代表決定を伝えるスポニチの記事はこちら
◆ウォルシュ君の高校時代の活躍は本校のホームページでも何回も紹介しています。こちらをごらんください
写真は上が世界ジュニア出場時。ウォルシュ選手と武井教諭。下はSEIKOゴールデングランプリ時