2017.08.02学校行事
夏休みを利用しての語学研修は、オーストラリアに滞在してから1週間がたちました。引率の教員からは「『聞く』ことはさらに上達しているようです。また、単語ながらも『伝える』ことができるようになってきました」という、うれしい報告が届いています。
本校の交流校でもあるSt.Andrewsでの1日です。
この日は”MUFTIDAY”と称された「私服登校デー」でした。しかし、単なる「私服登校デー」ではなく、カラフルに着飾ることが”MUFTIDAY”の狙い。われわれを担当してくれているKerry先生は、カラフルな浴衣で登場。われわれも負けないよう、カラフルなカツラで対抗。ユニークな朝の出会いから今日の1日が始まりました。
音楽室に置かれている楽器、教室の造りが、本校とは大きく異なっていることに驚き。この授業ではドラムのスティックとバケツをドラムのように用いて、先生の創ってくれたリズムに合わせられるよう、何度も練習をしました。曲の最後は「HA!」で締めました。
バケツドラミング後に1枚
まずはKerry先生からけん玉の説明を受ける。この説明を木曜日の「MINI EXPO」で生かしてほしいと教員は望む。その後、St. Andrewsの生徒と東野の生徒がペアになり、けん玉を練習。お互いに助け合いながら練習を続けている姿が印象的でした。
ダンス部の部員であれば誰もが羨むようなダンススタジオへ。ウォーミングアップと最初のパートの振り付けの箇所は一緒に参加させていただきました。その後、別のパートの練習では見学に回り、最後は12歳、13歳の生徒たちの踊りに圧倒されたまま、スタジオを後にしました。
「カードゲーム」が言葉を覚えるトレニーングとなるのが特徴的でした。
まず、常にカードを4枚持ち、反時計回りに次々に回ってくるカードを見て、手持ちにするか次の人へ回すかを判断。これを繰り返し、手持ちの4枚のカードが同じ意味の「漢字・ひらがな・英単語・絵」で揃えばアガリ。例えば「雨・あめ・rain・☂️」。
しかし、これではゲームは終わらない。アガリとなった生徒は、机上に用意されたスプーンを他の人に気づかれないように取る。スプーンが取られたことに気がついた他の生徒はカードゲームをストップさせ、スプーンを取りにいく。スプーンは人数よりも1個少なく用意されているので、グループの中で1人がスプーンを取れない。その悔しさが、何度も何度もこのカードゲームを繰り返す要因となる。何度も繰り返している間に生徒たちはさまざまな英単語を覚えることができました。
昼食後、12、13歳の生徒と「箸」の練習を行いました。この授業では、東野の生徒がヒーローになれました。初めに、東野の生徒2人とSt.Andrewsの生徒が1つのグループになり練習。教室には幼児が使う「補助付きの箸」もあり、それぞれのレベルに合わせて練習ができるのもKerry先生の生徒への細かい気遣いでしょう。
練習後は、テラスへと移動し6チームに分かれて「箸リレー」。5メートル程度離れた机に空の容器と4つのグミが入った容器があり、机まで走って、空の容器へとグミを箸で移す競技。シンプルながらも競争となると盛り上がるのが良さで、それぞれのチームが1位になるよう一所懸命競技に取り組み、応援をしていました。
箸リレー
箸リレーを終えて
16、17歳の生徒と授業を行いました。翌日に控えた「遠足」にも付いてきてくださる先輩がた、自己紹介は日本語でしていただきました。それに対して東野の生徒は英語で自己紹介をしました。
また、この授業では「あっち向いてホイ」を東野の生徒たちが紹介しました。東野の生徒2人がSt. Andrewsの生徒へ。伝え方はさまざまで、知っている英単語を駆使して説明するグループ、2人で実演して見せるグループ。しかし、どのグループからも必死に伝えようとする姿勢が見られ、非常に頼もしく見えました。
ここまでの1週間、自己紹介をする機会がとても多かったため、名前だけでなく、年齢、住んでいる場所、好きな食べ物、スポーツ、色など、さまざまな情報を加えて話せるよう変わってきました。
最初は「丸暗記」し、それを絞り出すかのような話し方で、とても会話といえるものではありませんでした。
この経験と成長は、この語学研修でしか得られないものだと思います。いよいよ終盤。健康にも気を使いながら、最後までいろいろなことにトライして欲しいです。