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2020.03.05学校行事

卒業証書授与式がありました――5日

第33回卒業証書授与式が5日、本校大講堂で行われました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、保護者のご出席を見合わせていただき、卒業生だけでの式となりましたが、教職員一同が卒業生の門出を祝しました。

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北村陽子校長 式辞

君たちは、令和初の東野高等学校の卒業生となります。令和の時の流れはさらに大きく激しく変化していくでしょう。数年後には、今ある職業の半分がなくなるのではないかとの情報が飛び交い、AIやロボットのほうが確実な仕事をこなしていくだろうことは明らかです。そのような社会を生きぬくために、今後も考え意識し続けてほしいことを二つお話しします。
1、本物を知るということ
2、自分のためだけではなく自分以外の人のために生きることのできる大人になること
です。

宇宙の話を聞き、大編成のオーケストラの演奏に感動することも本物を知ることでした。手ごたえを感じ始めた英検週間を3年間続け、英語の力を本物に近づけ、新聞学習や1分間スピーチを通して本物のプレゼン力を身に付けつつある人も多くいるでしょう。
この先何らかの判断が必要となったとき、それは、本物の力か・本物の勇気か・本物のやさしさか・見極めることが大事でしょう。そのためには、感性を磨き続ける努力を欠かさないことです。

そして、二つ目として、本物の大人なるということ。本物の大人とは、自分のためだけではなく自分以外の人のために生きられるということでしょう。
それはどのような大人なのだろうか、そのような疑問を持ったら、君たちに寄り添い続けた本校の先生方を思い出してほしいと思います。

母親が危篤の状況にあっても、君たちに将来をそして命の大切さを語ってくれた学年主任を。
君たちのためになると思えば要望を通すため計画的に体制を整え、決して信念を曲げない優しい羊飼いのようでもあった担任を。
秋に結婚したのに、君たちに余計な気を遣わせまいと、そのことを一言も話すことなく休日の学習にも寄り添い続けた担任を。
君たちの学びを少しでも妨害するようなことがあったとしたら、怒りを隠さない、君たちに一途な担任を。
熱い思いがあふれ出る、純粋すぎるかもしれない英語の達人を。

白衣の中は、優しさと細やかさと関西気質がぎっしり詰まり、栄光への架け橋の歌声が君たちとのさらに強い架け橋を築き、自分のクラスはもちろん、他のクラスの生徒への良い意味でのお節介が学年全体を動かす力となり、日本一の歌声を封印して毎晩遅くまで文章指導に当たり、生徒指導は進路指導であるとの信念で、生徒の進路先決定のために着々と動き、面接指導では、どんなに手間がかかろうが、細かく対応し、一番気になり一番したいであったろう部活動指導がままならなかったとしても、まずは君たちの進路決定のためにと動く。
そんな先生方の姿を思い出したとき、まさしく本物の大人として、生き方を見つけられるでしょう。

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今日が、卒業式ですが、必ず卒業してほしい。つまりは、精神的にも卒業して、次のステージに進みなさい。
東野高校「は」良かったといつまでも言っていてはいけない。もしあえて言うとするなら、東野高校「も」良かったと、今現在を肯定しながら歩むことを望みます。

それでも、苦しい時もあるでしょう。そんな時こそ、胸に刻んだ、建学の精神を唱えましょう。
1.知識は第一の宝
2.品行は最高の美
3.忍耐は無上の力
ゆっくり、しっかり唱えてみましょう。そうすることによって、必ず校歌の歌詞にあるように「勇気が湧いてくる」はずです。

33期卒業生のみなさん、皆の存在そのものが、学校を支え教職員を支え、私を支えてくれました。
本当にありがとう。
どうぞ、この後も本物を知ることを続け、自分以外の人の幸せを願って生きられる本物の大人となる努力を続けましょう。どんなにAIが世の中を席巻しようとも、最後は心です。
その心を、真摯に受け止められる人となり、この東野高等学校で培ったものを土台とし、平和な世の中を創っていくために、正直に、懸命に、生き抜いてほしいと願いながら、式辞といたします。

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中川進理事長 あいさつ

我が国は感染症対策に国をあげて取り組んでいる最中でもあり、残念ながらみなさんのご家族の式への参列がかなわなかったことが心残りですが、今日の式の様子を入間ケーブルテレビの方に録画取材していただいいるので、式のようすをDVDにして、後日みなさんのご家庭にお送りすることにしています。

卒業生のみなさんはこの後、大学や専門学校に進み、また社会人となるわけですが、たくさんのことを学ばなくてはなりません。人は何のために学ぶのか、学ばなければならないのか、それは生きることの喜びや幸せを確認するために学ぶということです。その確認ができた時に人間としての価値が高まる、といろいろな人が言っています。

喜びや幸せはどうすれば手に入れることができるのか、そのためにはみなさん自身がそれぞれの出会いの場を切り拓かなければなりません。新しい友人、新しい先輩との出会い、新しい学問や仕事との出会い、そうした出会いを自分の糧にしていくことです。

そのためにも努力を惜しんではなりません。新しい友人や先輩とは真剣に語り合ってください。新しく学ぶ学問、仕事には精一杯取り組んでほしいと思います。その姿勢こそがみなさんの価値を高め、将来を創っていくはずです。

私はみなさんを入学以来観てきましたが、多くの人がそれまでの殻を破って学習に夢中になり、またクラブ活動に精進していたのを感心し、同時に応援してきました。みなさんはこの姿勢をこの先もずっと続けていってほしい、そうすればおのずと将来も拓けるはずだと思っていました。

この東野高校はいつまでもみなさんの母校です。先生方に会いたくなったら、校舎が懐かしくなったらいつでも遠慮なく帰ってきてください。本校卒業生であることに誇りを持ってそれぞれの道で活躍されることを祈念しています。

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送辞 在校生代表 竹下好

常に私たちのお手本となり、導いて下さった先輩方は私たちの目標であり心の支えでもありました。体育祭や文化祭でのクラスの団結力、部活動や委員会活動においてのリーダーシップ、自らの進路実現に向けて日々努力する姿は、私たちに大きな感動を与えてくださいました。また、そのような先輩方の姿から多くのことを学ぶことができました。
 
私は一年生の頃から生徒会に関わっています。その中で最も印象に残っているのは生徒会誌の作成です。最初は何も分からずに、とまどうことが多くありました。そのときに、先輩方が指示を出してくれたり、「ここはこうしよう!」と優しくアドバイスをくれたり、一緒にデザインを相談したりしてくれたおかげでしっかり仕事をこなすことができ、そんな先輩方の姿にあこがれるようになりました。

今年度になり、先輩方からバトンを引き継ぎ、生徒会をリードする立場となりました。先輩方は難なく生徒会の仕事をこなしているように思っていましたが、実際は見えないところで様々な苦悩があったことを身にしみて感じました。勉強との両立がなかなかできず、うまく生徒会をまとめられなかったこともあり、私自身どうしたら良いか分からなくなってしまったとき、ふと、先輩方だったらどのようにこの困難を乗り越えるだろうかと考えました。それほど先輩方は私にとって大きな存在でした。そして、親身に相談に乗ってくださったおかげで、自信を取り戻し、ここまで続けることができたと思います。

先輩方が守り、築いて下さった東野高校の伝統は我々がしっかりと受け継ぎ、さらに発展させることができるよう精進して参ります。

答辞 卒業生代表 藤本山音

2年生の時のカナダ修学旅行では、食事の量や質などの小さなことでも文化の差があり、今まで当然だと思っていたことがそうではなかったことに気づかされ、カナダの文化だけでなく、日本の文化についても改めて考えさせられるよい機会となりました。

英語力が未熟なため細かな言葉の違いや使い方に悩み、自分の気持ちをうまく伝えることができず苦労しました。しかし、その経験があったからこそ、帰国後に英語の授業や英語検定に、より一層積極的に取り組むことができました。

ここにいる私たちは全員、それぞれ個性を持った何かしらの天才だと私は考えています。その個性を最大限に伸ばしてくれるのが東野高校でした。ここで学んだことを糧にして、これからはそれぞれの才能を活かし、社会に大きく羽ばたいていきたいと思います。

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卒業生保護者のみなさまへ

式の様子はDVDで

卒業生の保護者のみなさまには、感染症対策として卒業生と教職員のみの卒業証書授与式へのご理解をいただき、まことにありがとうございました。

式での理事長あいさつにもありますように、卒業生の門出の姿を保護者のみなさまにもご覧になっていただけるよう、式の様子の撮影をお願いしました。編集後にDVDを各ご家庭にお送りする準備をしております。

ニュース放映も予定されいます

また式を入間ケーブルテレビが取材しており、以下の予定で放送されます。
「ニュースいるま」3月7日(土)17:45~ 22:15~(再放送)
         3月8日(日)9:00~(再放送)