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2022.04.11学校行事

入学式が行われましたーー9日

2022年度入学式が9日、「所沢市民文化センター ミューズ」で開かれました。

新入生321名の名前が一人ひとり呼ばれ、入学が許可されました。

北村陽子校長 式辞

春風が、桜の花びらを舞い散らせ、緑の葉が目につくようになりつつある春たけなわの今日の良き日、多くの来賓の皆様にご臨席を賜り、また保護者の皆様のご参列のもと、東野高等学校第38期生の入学式をここ所沢ミューズにて挙行できますこと、大変ありがたく本校を代表いたしまして感謝申し上げます。

あらためまして新入生321名の皆さん、皆さんの東野高等学校への入学を心より歓迎いたします。

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皆さんは、中学校生活のほとんどをコロナ禍で過ごし、高校こそはと大きな期待を持っていることでしょう。そんな中にあって、よくぞ東野高校を選んでくれました。本校は2021年度、体育祭も文化祭も修学旅行も実施いたしました。その他の行事も形を変化させ、新しさを生み出してきました。

2022年度、みなさんはこの中に飛び込んでくるのです。期待を大きく持ってくれてかまいません。その期待に応えられるよう私たち教職員も寄り添い、みなと一緒に進む覚悟です。みなのことをいつも気にかけ、そして、みなの味方でありたいと思います。

さて、私は数日前、あらためて東野高校のキャンパスを歩きました。満開の桜の花の下を、そして菜の花が咲きだした池のほとりをゆっくり歩きました。季節が進むとハナミズキが咲き、6月ころには玄関道にアジサイが咲きます。秋になると武道場辺りには曼殊沙華が咲き、コスモスが揺れます。そのころは、金木犀の香りに包まれ、そして、初冬には花壇にパンジーが植えられます。

未来と過去が遭遇するような感覚を持ちながら歩き、ふと思いました。そういえば、ウクライナの国の花は何だろうと思いました。そう、ひまわりですね。ロシアの国の花は何だろうと思いその場で調べました。ひまわりでした。そのことで、とても胸が締め付けられ苦しくなりました。

平和を守るために、私たちは何ができるでしょうか。まずは、そのことに無関心ではいけない。気にかけているという共感・支援からでも良いので持ちましょう。

例えばウクライナのことを思い、そして平和について考える。また、今年は沖縄返還50年の年だと知る、そして平和について考える。さらにこの3月で11年が過ぎた東日本大震災のことを忘れない、平穏に生きられることについて考える。

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このように思い考える時間を持つことは平和を守ろうとすることにつながるのではないでしょうか。正しさ・優しさを願う気持ちが、その後のそれぞれの生き方の基礎となるでしょう。

だからこそ君たちは高校生としての本当の強さが理解できる。生き方の基礎を身に付けることが大切です。その原点に流れるのが本校の建学の精神です。新入生ガイダンスで約束したように、覚えてきてくれたでしょうか?

1.知識は第一の宝
2.品行は最高の美
3.忍耐は無上の力

まず「知識は第一の宝」について。学びましょう。どんな場に直面したとしても、最後に自らを救うのは学び・教育だと信じます。ここに来て急激に発達しすぎたかもしれないネット社会に流されることなく、正しい知識を習得するための選択が出来るようになりましょう。

「品行は最高の美」について。謙虚さは教養だと思います。そのための規範意識を高めましょう。人生の中で最も多感であろう時期を全日制普通科高校に通い学ぶ意義を感じてください。そしてその人生は、人と人との健全なぶつかり合い、議論を交わすことから磨かれるものです。高校という場所で集団生活を営むには、個性のぶつかり合いは避けがたく、その中でより良い人間関係をいかに構築していくかがそれぞれの課題です。尊い品行は、規範意識の高まりの中から醸し出されていくことでしょう。

「忍耐は無上の力」について。主体的に生きるための力を蓄えましょう。苦しいことに堪え、時に理不尽な事も我慢することによって、周りからの協力が得られ結果に結びつくことでしょう。それは、勉学でも、部活動でも、行事においても大切で、そのことが自律性を身に付け、さらなる可能性を生み出すことでしょう。

「知識は第一の宝」「品行は最高の美」「忍耐は無上の力」。この建学の精神が、必ず君たちの今後の生き方の指針になるはずです。

あらためまして、保護者の皆様におかれましては、本日のお子様の東野高校への入学を心よりお喜び申し上げます。私たちは、教育に携わるものとして、謙虚に覚悟をもって努力して参ります。盈進学園創始者丸山鋭雄の言葉を胸に。
その言葉とは

常に子供と共にあれ
子どもには必ず光るものがある
子どもの可能性を信じよ
子どもには希望を持たせよ
鋳型にはめるのではない、育てるのだ
怒るな
あらんかぎり褒めよ
謙虚であれ
恐れを持て
子どもを買い被るな
子どもを見くびるな
自らの仕事に全身を打ち込め

です。

どうか保護者の皆様も、この言葉を心に留めていただき、ご家庭と学校が連携し合いながらお子様の成長を促していけるよう、ぜひともご協力くださいますようお願い申し上げます。

さあ、新入生の皆さんの高校生活がスタートします。コロナ禍の時代を嘆いていても始まらない。中学時にできなかったことも、新たなことにも挑戦しましょう。まずはこの地と世界を結ぶ懸け橋になりましょう。そして、日本との懸け橋に。

本校の英語教育に関する多彩なプログラムを活用し英語を使いこなしましょう。自らの意志で学びを求め、考え・議論し・検証し・答えを見つけていく探求心を深め発信しましょう。

現代は、予測不可能な時代と言われています。しかし、過去に予測可能な時代などあったでしょうか。考えてみれば、いつでもどんな時代でも未来は予測不可能なのです。この予測不可能な社会を見通しながら50年後も80年後も君たちは生きるということが出来るでしょう。君たちにこの後の社会の担い手としての役割を託します。託すのに十分な人となる土台を培うための場所としてこの東野高校が、最適であるよう共に学び努力しましょう。

君たちの人生は始まったばかりで、生きていることそのものがすばらしく、さらに、平和な社会を形成するための意識と忍耐力を蓄えましょう。東野高等学校での3年間は楽しいだろうと確信していますが、楽しさの実力を証明して見せましょう。
38期生の皆さんと出会えたことに心から感謝し式辞といたします。

中川進理事長 あいさつ

先ほど入学を許可されたみなさんは今日から、盈進学園東野高等学校の大切な生徒の一員です。私たち教職員、関係者一同、心より歓迎いたします。みなさんは約2年間、新型コロナウイルス感染症防止のため制限された生活を送ってこられていると思います。現在も残念ながら感染が続いているという状況には変わりはありません。その新型コロナウイルスの感染拡大が私たちの生活を変えたことについて少しばかり述べてみたいと思います。

まず「今まで当たり前だった日常がいかにありがたかったか」ということについて、みなさんも私たちも気づかされたのではないかと思います。学校の休校状態が続いている時の話ですが、対面授業や部活動、文化祭や体育祭、修学旅行といった行事を含む学校活動の再開を望む声が多くの学校関係者に届いていたそうです。本校でも担任やクラブ顧問の先生方にそうした願いや相談がたくさんありました。

授業だけならオンラインでもできます。しかし、学校には多くの生徒、先生がいて、顔を見て心を通わせ、議論し、汗を流すという時間が普通に毎日のようにありました。ところがその時間が突然なくなり、そこで初めて生徒同士、生徒と先生の共有していた時間の大切さを再認識したのだと思います。

今後休校などがないことを祈るとともに、みなさんには授業や部活動が自由に、というような平常の学校生活の中で伸び伸びと高校生活を送ってほしいと思っています。終息のみえない新型コロナウイルスはこれからも外出自粛などを求めてくるかもしれませんが、これからはそうした規制にため息をつくことはやめて、これらの制約の中で私たちは何ができるのかを考えるようにしなくてはならないでしょう。

少し前になりますが、国中に緊急事態宣言が発令されている時に、昭和女子大理事長・総長の坂東真理子先生が、第二次世界大戦時、イギリスの首相だったウインストン・チャーチルの言葉を引き合いにだして、「この危機をムダにするな」とおっしゃっています。

例えば今ではオンライン授業はコロナのおかげて多くの先生方ができるようになりましたが、オンラインスキルのない人もこれができないと授業ができないという危機を迎えたわけです。

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その中で危機に立ち向かったおかげで新しい授業方法を身につけられたわけです。危機を恐れるだけでなく、危機だからこそ得られるものがあったわけです。私はこの言葉を、いつか本校の生徒のみなさんに伝えようと思っていました。みなさんはこれからの長い人生の中で、何度か悩み立ち止まることがあるはずです。そのような時に、思い出して欲しい言葉です。

次の話は、コロナとは関係なく、友達を大切にしてください、という話です。

みなさんはそれぞれ違った町に住み、今日から偶然知り合いになりました。こういう関係を昔から私たちの先輩は「縁があって」という言葉で表現してきました。「運命として定まっているめぐりあわせ」のことを「縁」と言います。みなさんのクラスも、これから入部するクラブ活動も、この学年も「縁」があって一緒になったのです。つまり、知り合いになることが前々から決まっていた、という考え方です。

それならお互いに大切に思い、仲良くしていこうという昔からの日本人の人付き合いの知恵です。このような気持ちで過ごしてみたらいかがでしょうか。中学時よりは確実に成長した自分になれることでしょう。

これから始まる高校生活の前に短時間ではありますが、心を癒していただければとの思いから、入学式、始業式に続き東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団メンバーによる弦楽カルテットの演奏を音楽鑑賞会として企画しました。ご家族のみなさまともども、楽しんでいただきたいと思います。

ご家族のみなさま、改めましておめでとうございます。掌中の珠ともいうべきお子様方をお預かりいたしますことは大変嬉しいことでありますが、同時にその責任の重さに緊張もいたしております。本日、お子様方を介してみなさまとご縁ができましたことも、大変うれしいことであります。ご家族と学校とが互いにその役割にそって機能しあうことが、お子様方のより大きな成長に資するものと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

在校生歓迎の言葉

新入生の皆さんは高校生活で頑張りたいこと、挑戦してみたいこと、夢や目標などは決まっているでしょうか。まだ決まっていない人はぜひ、短期的な目標を作ってみてください。目標を決めておくことで自分のやるべきことが明確になり、行動に移しやすくなると思います。そしてその積み重ねが充実した高校生活につながってくると思います。

私は昨年度カナダに留学していた際、一日5人以上の人に英語で話しかける、という小さな目標を立てました。その目標を日々達成することで、留学後半では多くの友人を作ることができました。このことがきっかけとなり、今ではアメリカやカナダへの大学進学を新たな目標とし、日々努力を重ねています。

さて、日本でもグローバル化の波が押し寄せる中で、東野高校でも英検週間、カナダ修学旅行、そして昨年度からは東野SDGsなど世界に目を向けた活動に取り組んでいます。それらを踏まえ、少し英語で話をします。

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I have been looking forward to meeting you all today. In high school, you will have more opportunities to interact with others and think about the future.

I think it is important to spend time confronting yourself. Please spend three years thinking carefully about what you want to do and who you want to be in the future. In addition, the school has enough options fou each student to choose his or her own path, and it is up to you which option you choose.

No matter which path you choose, please do not lose your curiosity, dreams, and goals, and spend your high school life with passion.

3年間という高校生活はみなさんが想像している以上に短いものです。何に情熱を持って取り組むのかは自分次第ですが、できるだけ悔いの残らないよう挑戦し続けてください。

学校生活で悩んだりつまづいたりしたときは、自分で考えてみることが大切です。しかし困難だった場合は、自分ひとりで考えこまずに先生方や私たち在校生を頼ってください。先生方や先輩方はみなさんに寄り添い、温かいことがをかけてくれるはずです。歴史と伝統のある東野高校の一員としての誇りを持ち、自分自身が成長できるよう、ともに歩んでいきましょう。

在校生代表 飯塚優杏

新入生決意の言葉

高校生活3年間はきっと、光のような速さで過ぎていくものだと思います。一日一日、悔いのないよう、大切に過ごしていきたいと考えています。

私は特別、勉強が得意であったり、好きだと自信を持って言えるわけではありません。しかし、唯一好きで、得意だと胸をはっていえる教科があります。それは英語です。私は小さい時から英語という言語に人一倍多く触れてきました。そのおかげで徐々にその能力は上達し、今では私の武器になっています。そしてこの私の自信をさらに伸ばしていきたいと考えたことが、この東野高校への入学を決めたきっかけにもなりました。ここで少し英語でもスピーチさせていただきたいと思います。

I have three things that I want to do in my high school life.
First, I want to pass an Eikne grade pre-1, so I’ll study hard for it.
Second, I want to talk with many people and make a relationship.
Finally, I want to try new things to develop my possibilities.
In conclusion, I hope we can have great high school life and make best memory.

私が英語が好きで得意だといえる今があるのは、多くの人の支えがあってのことです。だからこそ、貴重な高校生活を精一杯、大切に過ごしたいと思います。そして今日からこの東野高校の一員としての自覚と誇りを持ち、努めていくことを誓います。(抜粋)

新入生代表 熊倉泰惺

中学校を卒業してから一か月がたとうとしています。中学校とは違う広い校舎、素敵な制服、これからの高校生活に胸を躍らせています。
私たちが過ごしてきた中学校生活の半分以上は新型コロナウイルスとともに過ごしたものでした。楽しみにしていた体育祭や合唱祭が中止になってしまったり、修学旅行が延期になってしまったり、目標として練習を頑張ってきた部活動での大会ができなくなったりと、さまざまなことが制限され、我慢の多い中学校生活となり、とても悔しい思いをしました。そのぶん、これから新しく始まる東野高校での生活にはこれまでの悔しさをバネに、いろいろな努力を重ねていきたいです。

私には頑張りたいことが二つあります。

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一つ目は部活動です。陸上競技部に入部して全国大会出場を一つの目標としています。質の良い、きれいなパフォーマンスをすることで、見ている人さえも楽しませることができるように日々の練習で多くの努力を重ね、一つでも多くのことを吸収し、自らのパフォーマンスにいかしていきたいです。

二つ目は勉強です。私には将来、自分の牧場を持ちたいという夢があります。そのためには馬や牛などさまざまな動物の専門的知識、経営についての勉強など、多くのことを学ぶ必要があります。
しかし、中学生までの自分は勉強は嫌いでした。これからは、勉強が好きになれうように、自分なりの勉強方法を探したり、少し工夫したり、質問したりしながら、夢の実現のために努力していきたいです。

人生がすべてうまくいくとは限りません。自分の前に大きな壁がたちはだかり、自分の進むべき道を妨害するかもわかりません。自分が困ったり仲間が困っていたときには、私たち一人ひとりが助け合って大きな壁を乗り越えていくにも一つの手だと考えます。

それでも越えられない時には、先生方、先輩方の力もお借りしながら挑戦させていただきたいと思います。私たち新入生は強い精神を保ち、時にはくじけそうなことがあってもあきらめずに、物事をやり抜き、互いの個性を尊重しあいながら切磋琢磨しあい、感受性豊かな人間になることをここに誓います。(抜粋)

新入生代表 田代和

1学年始業式

入学式に続いて1学年の始業式が行われました。北村陽子校長のあいさつの後、クラス担任らが紹介されました。

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その後は音楽鑑賞会に。弦楽カルテットによるクラシックやポピュラー音楽の演奏を楽しみました。

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