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2022.07.20学校行事

1学期終業式がありましたーー20日

1学期の終業式が20日、行われました。

新型コロナウイルスの感染が拡大していることを踏まえ、校内一斉放送での式としました。

北村陽子校長があいさつしました

みなさん、おはようございます。校長の北村です。1学期終業式にあたり、お話をいたします。
本当なら、グラウンドに集合し終業式をすることが望ましいのだけれど、ここに来て、コロナウイルス感染者数の増加もあり、2022年度1学期終業式は放送といたします。Zoomではなく、放送である意義もあります。耳を研ぎ澄ましてほしいと思います。

今日のテーマは、「その真意はどこにあるのでしょうか」についてです。

今年度、東野高校としては、「誰ひとり取り残さない学校を目指し【発信・安心】をテーマに掲げスタートしました。【発信】するにあたり、その真意はどこにあるのか考えましょう。真意は、ここでは、ねらいと言ってもいいかもしれません。

君たちは、SNSで発信することも多いかと思いますが、その発信の真意・本当のねらいは何か? その発信は、同じ方向性で受け取られているか、検証してみる必要があるでしょう。もちろん、感じ方の幅や強さには個人差があって当然でしょうが、真意としての向かうベクトルはぶれずに持ってほしいと思います。発信の真意をきちんと見定められる人になり、むやみないさかいに巻き込まれないようにしましょう。

/絵本「大きな木」。英語版(右)もあります
次に、かねてより私は、きみたちに絵本を読んでほしいとの考えを持っておりました。絵本は小さな子どものものと思われがちですが、経験を重ねたのち読み、議論することによって、感性の磨かれ具合の違いに気づき、生きる養分を補給することにもなるはずだと思うからです。

先日私が再度読み直した絵本のあらすじを「東野便り」に載せておきました。読んでみてください。その絵本「おおきな木」の真意について、君たちと語り合いたいものです。

人とのかかわりの中でも、「その真意はなんだろう」と思うことが度々あります。そのことを考えられるためには、やはり東野の建学の精神《知識は第一の宝・品行は最高の美・忍耐は無上の力》が礎となっているようです。発信する時は、その真意をきちんと整理してみるべきでしょう。

さて、毎年1学期の終業式には、「平和について考える夏」にしてくださいと伝えていますが、今年度はいつも以上にそのことを考えてほしいと思わずにはいられない出来事が重なるように迫ってきています。平和について考える真意は何か? 考えながらも含め、1学期をしっかりと振り返り2学期へと歩みをつなげていってほしいものです。

ではいくつかのことについて振り返ります。

●昨年度から始めた、誰ひとり取り残さない学校を目指した「東野SDGs」を今年度も進み始めています。1年生は玄関道の舗装を昨年度から引き継ぐクラスがあり、2年生はキッチンカーでバナナジュースを売りながら食料廃棄の問題について考えようとするクラスもあります。そして、北海道の修学旅行と東野SDGsをどのように結び付けようかを考えながら事前学習に入っています。
3年生は、もちろん東野SDGsを考えながらも、各自の進路に深く考えを巡らせています。それぞれが東野SDGsの真意はどこにあるかを考えながら進んでいることでしょう。

●英検週間については、東野の学びとして完全に定着はしています。今年度は、3年生も6月の英検に向けて英検週間で特訓をして受検し、かなりの合格率を示しました。このことで大学受験でのアドバンテージも高くなりました。この合格も、進路実現に活かしましょう。

チャンスは無駄にしない。2次試験を受けに行かないなどもってのほかです。

●教育実習期間には今年度4名の卒業生を教育実習生として受け入れました。大きく成長して母校できみたちの前に立つ姿は頼もしく感慨深く見つめました。

お礼の手紙の中には「教師になりたい気持ちが一層強くなりました」と書かれており、こちらが励まされている様にも感じました。感謝の気持ちが、人間性を高めたともいえるでしょう。

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●スマートフォン使用規定を改定し、休み時間も使用できることとしました。危惧していた混乱はまったくと言っていいほどなく、規律正しく使用しています。変化についてこられる人は、学ぶことを怠らない人でしょう。

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●体育祭は、本校でしかありえないであろう配信型形式で実施いたしました。その日は、梅雨の晴れ間の絶好の体育祭日和であり、気持ちの良い一日でした。競技が終わりインタビューを受ける生徒は、必ず感謝の言葉を口にしていました。それも気持ちの良い日となる理由だったかもしれません。

●体育祭の日(6月23日)は沖縄慰霊の日でした。今年は沖縄本土復帰50年の節目の年でもあります。平和について考えるきっかけの一つになり、そこから平和を考える夏に繋がることを望みます。

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●ひまわりの定植について、1、2年生はひまわりの苗を一人ひと苗植えました。このことは、創立記念日に寄せた東野便りでも書きましたが、ひまわりはウクライナとロシアの国花であり、『世界平和への祈りを一つに』との願いを込めました。

8月には咲き始めるでしょうか。夏休み期間中の全校登校日(8月19日)には、満開に近く咲いていることを想像するだけで嬉しくなります。

●各部のこの夏の大会に関しては、野球部は初戦突破出来ませんでしたが、諦めない戦いを見せてくれました。
悔しさが次への原動力となることでしょう。この後、ダンス部・文芸部は全国大会が控えています。サッカー部も連日のように試合ですし、吹奏楽部は7月28日がコンクールです。

●夏休み中には、校内環境整備として4教室の改修と旧食堂のイノベーション計画に入ります。旧食堂は、君たちの学校生活にとってより有効的な利用はと考えて改修いたします。

最後になりますが、心が疲れているような人も見受けられます。心が疲れる原因は、まだまだ続くであろうコロナウイルス感染防止のための自粛とか、ゲリラ豪雨のような異常気象とか、それぞれにとって新しい環境への適応不安をかかえたり、個々がやらねばならないことへの焦りなどからでしょうか。

そんな時は時間を上手に使って、休む時は何も考えずに休むことに集中しましょう。スマホなど手放します。体力が回復してくると活気が戻ってきて、自分を認められるようになるものです。

そして、君たちには、忘れないでほしいこととしては、生きているそのことが尊いということです。そう、生きていることが尊い、そのことを忘れずに日々を過ごしてほしいと願います。

3年ぶりに開放的な夏を過ごせるかと期待した矢先ですが、今しばらくはコロナ感染防止を意識した生活を送らねばならないのが現状でしょう。それでも、心身のバランスを保ち、充実した夏を過ごしましょう。

続いて、1学期中に行われた英語検定で2級合格した14名の名前が呼ばれました。検定ではこの他に準2級に32名、3級に74名が合格したことも紹介されました。

北村校長の話の中に出てくる絵本「大きな木」のあらすじを紹介した「東野便り 4号」はこちらから読めます(PDFファイルです)