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2023.04.11学校行事

入学式が行われましたーー10日

2023年度入学式が10日、「所沢市民文化センター ミューズ」で開かれました。

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新入生349名の名前が一人ひとり呼ばれ、入学が許可されました。

小野田正利校長 式辞

若葉の緑が色濃く、色あざやかになりつつある今日この日に、多くの来賓の皆様のご臨席を賜り、また保護者の皆様のご参列のもと、東野高等学校第39期生の入学式をここ所沢ミューズにて挙行できますこと、大変ありがたく本校を代表して感謝申し上げます。
あらためまして新入生349名のみなさん、みなさんの東野高等学校への入学を心より歓迎いたします。

みなさんの中学校生活は、新型コロナ感染症の影響で学校行事や部活動などが思うようにできない3年間だったでしょう。
この春、社会の感染症への向き合い方が大きく変わろうとしています。みなさんの高校進学という大きな区切りの時に重なりました。感染症はまだまだ油断はできませんが、みなさんが新しい気持ちで高校生活をスタートさせる、本当にいいタイミングだと感じます。

さて、みなさんがこの東野高校で充実した3年間を過ごせるよう、大人になって振り返った時に5年にも10年にも匹敵するような貴重な時間だったと思えるよう、本校での3年間をどのように過ごしたらいいのかを考えてもらうヒントになるお話をしたいと思います。

野球の世界一を決めるワールドベースボールクラシック、WBC。みなさんも侍ジャパンの活躍をテレビで観戦し、応援したことでしょう。日本代表チームはもちろん、各国の代表チームにアメリカメジャーリーグ、大リーグの選手がたくさんいました。大会の余韻が残る中、そのメジャーリーグの選手たちは自分の所属チームに戻り、新しいシーズンが始まりました。そのメジャーリーグで今シーズン、「ピッチクロック」と呼ばれるルール変更がありました。

ランナーがいない時、投球間隔が15秒に制限されるのです。キャッチャーがピッチャーにボールを投げ返しますね、それを受けてからピッチャーは15秒以内に次の投球をしなければならなくなったのです。

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では、どうしてこのようなルール変更をするのか、大リーグに詳しい評論家がこう解説していました。「タイパなどと効率優先で映画を倍速で観るような若者は、投手が一球ごとに間を置くのが退屈に映るようだ」と。

大リーグでは試合時間が平均して3時間を超える、その長さが原因の一つとなって、WBCでみたように、世界各国から一流の選手が集まるアメリカなのに、野球人気に陰りがみえる、そこで、投球間隔制限で試合時間を短くしよう、ということのようです。実際、シーズンが始まりこれまでで、昨年より平均30分ほど試合時間が短くなったそうです。

さて、ここで出てくる「タイパ」という言葉です。みなさんはこのタイパという言葉を聞いたことがありますか。コスパという言葉はどうでしょう、こちらは少しなじみがあるかもしれませんね。タイパは、タイムパフォーマンスという言葉を縮めた言い方です。コスパはコストパフォーマンスです。

タイムは時間、パフォーマンスは演劇などの公演や上演、演奏などと訳されることが多いですが、仕事などのできばえ、成績などといった意味もあります。タイムパフォーマンスは、使った時間でどのくらいの成績、成果が得られたかということで、タイパがいい、というのは、短い時間でよりいい成果、結果が得られたという状態をさすわけです。効率を何よりも優先する考え方、といってもいいでしょう。

先ほどの大リーグの解説者の話でふれられていた映画をみることですが、映画館ではなく、インターネットなどで映画を見ることが多くなってきている、そんななか、2時間の映画を早送りして視ることが簡単にできるわけですね、映画のストーリー、あらすじなら、早送りでもだいたいつかめる、2時間の作品を1時間で観ることができたら効率はいい、こういう時に「タイパがいい」という言い方をするようです。

野球の大リーグの話にあてはめると、タイパがいいこと、効率がいいことを求める人たちが若者を中心に増えている、そういう人たちには、投手が1球ごとに間を置く時間が退屈に思える、野球はようするに投手が投げてバッターが打つ、それがさっさと行われて、試合が終わり勝ち負けがわかれば目的は果たせる、成果を得られるということなのでしょう

時間をかけないで同じような結果が得られるなら、それはいいことではないか、という声があがるかもしれませんね。タイムイズマネーということわざはしってますよね、時は金なり、時間は貴重なものだから、ムダに使ってはいけない、という意味です。このことわざから学ぶとすると、タイパがいい、というのは前向きな、いい状態のように思われるかもしれませんね。

ただ、映画の作り手からすると、なかなか複雑な気持ちだと思います。2時間なら2時間に一つの作品としてまとめる、何倍もの映像をとって、編集して2時間という枠に収めるために工夫をかさねるわけです。一見ムダに思えるようなセリフやカットにも作り手の意図が込められているわけで、それを半分の時間で観てもらって、「面白かった」と褒められても、なかなか微妙でしょう。

もともと、タイパは、映画鑑賞のことから使われるようになった言葉のようですが、いろいろなところで使われるようになってきています。タイパという言い方をしなくても、効率がいいことが何よりも価値のあることというとらえ方が広がっているような気もします。

ピッチャーやキャッチャーはバッターの様子をみながら次に投げるボールを決めるためにサインを交わします。この投球と投球の間の時間はかけひきの時間であり、ある意味、野球のだいご味、おもしろさの象徴だとも言えるでしょう。その時間を制限しようというのは、野球の魅力そのものにかかわる、結構重要なルール変更だという解説も聞きました。かえって野球観戦がつまらなくなり、ファンが減るのではと、少し心配です。

読書はどうでしょう。ここにも「タイパ」が広がっているようです。10分で読める、10分でわかる、といったタイトルの本が結構人気があるようです。単行本、文庫本で何冊にもなるような長い小説やノンフィクションなど、じっくり読めばもちろん時間がかかります。そのあらすじというか、その内容をかいつまんで、10分はおおげさにしても、とりあえずは、どんな内容なのかがわかるようにまとめている本です。

2時間の映画を集中して観る、あるいは繰りかえしてでも観る、映画に限らず芸術作品にはじっくりと時間をかけて向き合いたい。本を手にとりページをめくりながら、気になった時に読むのを止めて考え、その本の筆者と無言で会話をしてみる、そうして1冊の本を読み終えた時の充実感、達成感、これは何者にも代えがたいものです。

高校時代に、みなさんには、ぜひそのような感動や充実感を味わってもらいたい。

社会に出て働くようになった時、限られた時間の中で仕事をしていく、効率が何よりも求められることがあります。それこそ「タイパがいい」方法を選択しなければならないことが間違いなく出てきます。これはある程度はやむをえないことだとは思います。

でも、これからの高校生活ではそんなことはあまり考えないでもらいたいのです。日々の学習や受験勉強にはコスパのいい、勉強方法はありません。部活の練習だって同じです。コスパがいい練習をして大会で優勝する、そうはいかないでしょう。遠回りを心配しなくていのです。

高校時代にじっくりと時間をかけて成し遂げたこと、それは高校を出てからの長い人生の中で、コスパがいいことによって得られたものより、何倍も価値のある、みなさんの財産になると思います。

あらためまして、保護者のみなさまにおかれましては、本日のお子様の東野高校への入学を心よりお喜び申し上げます。昨年度、進学先選びでの学校説明会などで、お子様がたと仲良く本校にご来校いただく姿をいつも拝見させていただいていました。

それだけに、このようなお願いをするのは心苦しいのですが、お子様が高校生になられたこれからは、お子様方と少し距離をおいて見守ってください。保護者のみなさまが手を貸したがる気持ちはもっともですが、見守ることも大事です。そして成長したところが見えたら、おおいに褒めてあげてください。

もちろんお子様のことでお悩みがあれば、遠慮なく、担任に教員にご相談ください。

さあ、新入生のみなさん、明日から高校生活がスタートします。みなさんの高校生活が充実したものになることを願い、第39期生入学式の式辞といたします。

中川進理事長 あいさつ

先程入学を許可された皆さんは、今日から盈進学園東野高等学校の大切な生徒の一員です。私達教職員・関係者一同、心より歓迎致します。
皆さんとの出会いに際し、二つほど話をしたいと思います。

まず一つ目は、「知性を磨いて欲しい」ということです。現代社会は正解のない問いであふれている、とよくいわれています。「知性」とは正解のない難問に遭遇し、どうしていいのか答えが見つからないような時に、ほとんどの人が納得するような答えを見つけ出す能力のことをいいます。この「知性」という言葉は人間にしか使いません。これから先の私達の社会は現在よりももっと多様化していくことでしょう。

いろいろな国の人が増え、異なる価値観や宗教観といったものがより複雑になり難しい問題も増大していくことと思います。こうした社会に備え、今から「知性」を磨く努力を忘れないでください。特別なことをやらなければならないわけではありません。「知識」を増やし、いろいろな人との「人間関係を経験」することです。まず授業に積極的に取り組んだり、読書量を増やしたりして知識を増やすことです。多教科に渡りますが、それぞれの教えは自分を拡大させるチャンスでもあります。

次に人間関係の経験についてですが、より多くの人たちと触れ合い、人間関係や自分と社会のつながりを学んでいくことです。クラス・部活動・生徒会活動といった異なる立場や活動をしている人たちとも心を通わせた接し方を心がけてください。こうした普段の心がけや取り組みは「豊かな知性」として将来必ず役に立つはずです。

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二つ目は、今話したことと相通じる部分が多いですが、これからの3年間、自分のやりたいことに失敗を恐れず挑戦して欲しいとも願っています。皆さんの先輩の中には高校時代、あるいは高校卒業後の目標に向かって果敢に挑戦しチャンスをつかんだ人が数多くいます。それまでは憧れでしかなかった大学に合格した人、クラブ活動で思っていた以上に成績を残した人が文化部や運動部にも、またその上のオリンピックに出場した人やプロ歌手として活躍をしている人もいます。こうした人達は、さまざまに悩みながらも目標を見つけ、その達成に向けて一所懸命努力をした人達です。

皆さんの年頃は、人生の中で鍛え方次第では最も大きく伸びる時期です。勉学にクラブ活動にと自分自身を鍛えてください。途中、失敗や挫折もするでしょう。しかし失敗も大切な成果です。再挑戦しようと思った瞬間に挫折は経験に変ります。失敗は自分が変るチャンスでもあります。大切なことは、これからの努力が皆さんの将来を決めていく、ということです。能力の高い人はたくさんいますが、最後に笑うのは努力した人です。世の中は能力よりも努力に頭をさげるものです。頑張ってみてください。

在校生歓迎の言葉

うららかな春の暖かさが感じる季節となりました。本日、東野高等学校にご入学される39期生の皆さん、ご入学おめでとうございます。在校生を代表して、心よりお祝いを申し上げます。

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今皆さんはどんな気持ちを胸に入学式に望んでいらっしゃるでしょうか。東野高等学校での生活に希望と期待でいっぱいの方もいるでしょう。中には新しい環境での生活に不安を抱いている人もいるかもしれません。東野高等学校には親身に相談にのってくれる先輩方や先生方がいるので心配する必要はありません。また、今持っている夢や希望が叶えられる環境が東野高等学校にはあります。その気持ちを忘れることなく、東野高等高校での三年間を過ごしてください。

私は陸上競技部に所属しております。大会に出場すると記録がでます。その記録が他の選手に負けていたとしても、自己ベストが出たならば、自分の中での一位を更新したということになります。そのように考えると、さらに高みを目指し、高いモチベーションを維持することができました。つらい中にあっても、東野高等学校の建学の精神の一つである「忍耐は無上の力」のように、忍耐強く努力を続け成長していけると感じました。
この体験から私が学んだことを皆さんに二つ紹介させてください。

一つ目は、これからの高校生活では自分で判断して自分で決めることが大切だということです。
高校に入り、勉強や部活動、委員会活動など様々な事に挑戦されると思います。その中でもしかしたら自分は他の人よりも劣っている、自分はあの人よりも負けているとネガティブに考えてしまう事があるかもしれません。その時に思い出してください。自分の人生を決めるのは自分です。他人の道ではなく自分の道を走ることが大切なのです。敷かれたレールの上を走るのではなく、自ら新しい道を切り拓いていきましょう。皆さんが常に新しいことに挑戦し、新しい世界を創り出し、走ることができたならば、その道の一番はあなたです。その中で努力をし続ければ更に輝くことができるはずです。

二つ目は常に感謝の気持ちを忘れないでほしいということです。
皆さんは努力を重ね、東野高等学校に入学することになりました。しかし、そのために支えてくれた家族や先生がいたはずです。私たちは一人で生きているのではありません。様々な人の協力を得て日々過ごしているので、目をつぶって考えてみてください。皆さんがつらい時、苦しい時、皆さんのことを支え、応援してくれていたのは誰ですか。まずは今、思いついた人に感謝の気持ちを伝えてください。そしてどんな時でも感謝の気持ちを忘れずに生活していきましょう。また、どんなことに対しても感謝の念を持つことが大切です。

今、私自身、生徒会長をやらせていただけている事に感謝の気持ちしかありません。生徒会役員や生徒の皆さんに支えられているからこそ、生徒会長を続けていられるのだと感じています。些細なことにも感謝の気持ちを持ち続けましょう。
最後にはなりますが、皆さん一人ひとりがこれからの高校生活の中で最高の一ページを書けるよう心から応援しています。共に歩んで行きましょう。以上を以って歓迎の言葉とさせていただきます。

在校生代表 桑原 優人

新入生決意の言葉

暖かな春の日差しに包まれ、私たちは盈進学園東野高等学校に入学の時を迎えました。本日は私たち、新入生のために、このように盛大な式を催していただき、誠にありがとうございます。理事長先生、校長先生をはじめ、諸先生方には心より御礼申し上げます。真新しい制服を身に纏い、私たちはこれからの高校生活に大きな希望と小さな不安を抱いて、新たに高校生活をスタートしようとしています。

私たちはこれまで、家族をはじめ、小学校・中学校の先生方、友人、部活動の仲間など、たくさんの人たちに支えられ、今日まで進んで参りました。まだまだ至らない点もございますが、この学校に入学し、皆様からのお言葉を頂戴する中で、ぜひとも自ら目標を見つけ、自身の将来へと繋げていきたいと強く実感しております。

私が、本校の受験を決めた理由は二つあります。一つは英語教育に力を入れているという点です。英語が苦手で、何とか克服したい私にとって、英検週間や海外修学旅行を実施しているこの学校は、とても魅力的です。授業はもちろんですが、自身の努力とやる気次第で、どこまでも上達させることができると考えています。特に発音や音読を繰り返すことで英語に慣れ、英会話ができるようになりたいです。また、英文や洋楽を聞いて耳からも馴染み、リスニングの向上も目指します。英語検定についても一回一回の受検を意義あるものにして、確実に取得できるよう努力を続けます。

二つ目は部活動です。私は中学校から3年間、弓道に取り組んでいます。活動をとおして、礼儀や挨拶という人間性について触れ、学ぶことができました。また、仲間と協力し、お互いを高め合うことのすばらしさを知りました。高校でも弓道を続け、これまで身につけてきたことを活かし、美しい射形や技術を求めていきたいです。そのためにも、自身と向き合い、仲間とともに研鑚を積んでいきます。勉強でも部活動でも、苦手なものをそのままにしていては成長は望めません。挑戦し、真剣に励んでいくことで前進していくのです。これからの3年間で、新たに経験・体験を重ね、得られたものを大切にしていきます。

最後になりますが、私たちがこれから新たな一歩を踏み出すにあたり、先生方、2年生・3年生の先輩方には、力をお借りする場面が来るかと思います。どうぞ、時に厳しく、時に温かくご指導くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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私たち新入生一同は、歴史と伝統のある東野高等学校の一員として自覚と誇りを持ち、その名に恥じぬよう実りある高校生活を送ることをここに誓います。以上を持ちまして、新入生代表決意の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

新入生代表 伊藤 紗良

咲き誇っていた桜、今、葉の緑色が目に鮮やかな頃となってまいりました。
今日、この佳き日に私たちは無事東野高等学校の入学式を迎えることができました。本日は私たち新入生のためにこのような素晴らしい式を執り行っていただき誠にありがとうございます。

3年前、コロナウイルス感染症が猛威を振るい、私たちの生活は様変わりしました。入学式は延期となり、自宅での学習を余儀なくされました。6月に入学式が行われ、登校が始まりしたが、マスクをつけての生活など様々な制約を受けました。楽しみにしていた行事や部活動も満足に行えない状況に耐えながら中学校生活を過ごしてきました。

現在では、徐々に制約も解除され、以前のような日常を取り戻しつつあります。そのような中で、高校に入学することは喜びや期待が大きく、同時に不安も感じています。しかし、理事長先生、校長先生をはじめ皆様からのお言葉をいただき、ここ、東野高校で自ら目標を見つけ、自身が描いた将来像へと必ずつなげていきたいと強く決意しました。

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私には東野高校で努力していきたいことが二つあります。ひとつ目は部活動です。陸上競技部へ入部して、走高跳で全国大会入賞を目指して励んでいきます。中学校ではコロナ禍ということもあり、部活動の制限や大会の中止が数多く、それでも、私は県大会入賞を果たすことができました。その中でもっと速く、もっと高く、そしてもっと強くなりたいと思いを新たにしました。高校では、顧問の先生方の指導を受け、仲間とともに切磋琢磨していきます。そして、自分のパフォーマンスを向上させ、目標を実現したいと考えています。

二つ目は勉強です。私には将来、陸上選手として世界で活躍したいという夢があります。海外遠征をする時は、英語の力が必要不可欠です。しかし、私は英語が得意ではありません。東野高校では部活動だけではなく毎日の授業も真面目に取り組みます。そして、苦手な英語でも海外で会話をすることができるように頑張っていきます。

最後になりますが、高校生活の中で私たちは時に、思い悩むことや迷うことがあるかもしれません。そんな時は一人で抱え込まず、仲間たちと協力して乗り越えていきます。それでも難しい場面では先生方、先輩方の力をお借りしながら、諦めることなく挑戦を続けます。私たち新入生一同はこの3年間で、建学の精神にある「知識・品行・忍耐」を身につけていきます。
これをもちまして、新入生代表決意の言葉とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

新入生代表 兎澤 亮磨

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入学式の後には1学期始業式があり、続いて音楽鑑賞会で弦楽四重奏団の演奏を楽しみました。