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2012.04.12学校行事

4月7日入学式での「理事長挨拶」(要旨)を掲載いたします。

盈進学園 理事長 中村 勤

第28期生 入学式盈進学園東野高校第28期の新入生を迎え平成24年度入学式を挙行する運びとなった。立錐の余地もない会場、お立ちの保護者の皆様にはご不便をおかけするがご容赦願いたい。

新入生のいまの心境は? 心弾むというよりむしろ緊張と期待と不安が入り混じっていることだろう。入学(式)とはそういうものだ。
今から三つのことを申し上げる。よく心に刻んでほしい。

学習は人の“話しの傾聴”から始まる

学校は第一に学習の場だ。“学び”はまず人の話しをしっかり聴くところから始まる。集団を相手に1人の人物が話す内容を心で受け止めること。聞き慣れない言葉や表現に出くわすことがあろう。解らないことは調べ意味を考える(自調自考)。話の内容を咀嚼する(噛み砕く)。食べ物と同じだ。咀嚼して飲み込めば栄養になる。話しの内容を謙虚に受け止め頭で考えてみることによって、内容(情報)の選り分け(精選)ができる。精選された情報は知識となって身につく。情報の知識化と云う。学校は新たな情報を欠くことのできない知識に転換する場だ。未知のことを知る(知るを楽しむ)場だ。傾聴と併せ大切なのはモノを読むこと、活字に目を通すことだ。また、素晴らしいことに感動し、悲しい出来事には哀しみを共有し、不正や悪には怒りを抱く。Sense of Wonder という。10代後半の高校時代は記憶力と感性が最も鋭い時期だ。

学校は活動の場 ― 濃密な活動が未知の可能性・能力・個性を開発する

3年間は瞬時に過ぎてゆく。時間にいかに取り組んでゆくか。最も厄介なテーマだ。第二に強調したいのは学校は活動の場であること。高校での生活時間をより充実化するには学習活動+α。課外活動への積極参加が大切だ。いま君たちが気づいていない可能性・能力を引き出し、個性を開発することが出来る。将来の職業選択の道にもつながる。同じ目標に向かって競い合い励まし合い、協働しあう恰好の機会となる。濃密な青春の輝きだ。Hearts and Minds を磨き、精神力と技能と身体を鍛えることにより人間的成長を期すことができる。

学校は集団生活の場 ― 身につけるべき規範意識 / モラル・マナー / 共生の精神

第三に学校は集団生活の場であるということ。国や社会に法があるように高校生活には守るべきルール(決まり)がある。本校の校則は高校生として守るべき当然の決まりだ。自然とルールが守れる高校生になってほしい。良き市民としてのモラル・マナーを身につけてほしい。学校やクラスは個性や意見などの異なる者たちの集合体だ。自分と異質な仲間とどのように折り合ってゆくか。心に刻むべきは、“自分がされたくないことは人に対して為さぬこと”。他人の痛みの解る人間になって欲しい。

保護者へのお願い ― 家庭と学校との連携・協働を!

ご縁あって、大切なお子さまをお預かりすることになった。生徒たちが安心できる学園創り、より信頼される教育をめざし学習指導・生活指導・課外指導に力と情熱を注ぐ決意でいる。保護者の皆様も、お子さまの人間形成に果たすべきご家庭の役目を改めて認識いただきたい。学校とご家庭が連携・協働し、お子さまの成長を促してゆけるような三位一体の教育にご協力賜りたい。

分岐点にある今の社会 ― 未来に対する責任の自覚を!

1年前から時代の風景が変わった。この国の在り方を考え直さなければならない。君たちは、これまで大人たちが創り上げて来た道の延長線上を歩むわけにいかない。我々の社会は大きな分岐点に立たされている。いま求められているのは未来に対する責任を自覚した若者の登場だ。ピンチはチャンス。新しい若者の出番だ。君たちは21世紀のより良い社会づくりの中核を担わなければならない。決意新たに高校生活を fresh start して欲しい。

“希望”を“志望”に ― 真に充実した高校生活を!

将来への希望を志に高めるのが10代後半だ。高校生活はバラ色ばかりではない。困難や失敗や挫折を克服し、課題・目標を達成したとき自ら進歩が実感できる。自分への期待が膨らみ誇りにつながる。君たち一人ひとりの誇りが家庭の誇りとなり学校の誇りとなる。真の意味で充実した日々を送って欲しい。卒業するとき、東野高校で学んで良かったと実感でき、難しい時代を生き抜く上での目標に向かって大きな一歩を踏み出せるよう願って止まない。

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