04-2934-5292

MENU

LEARNINGお知らせ

ニュース

2023.12.23学校行事

2学期終業式がありましたーー23日

2学期終業式は放送形式で執り行ったため、生徒は各教室で終業式に参加しました。

小野田正利校長の挨拶文

学校は3学期があり、学校の1年は4月から3月ということになるのですが、やはり12月のこの時期、今年はどんな年だったか振り返り、来年のことを考えることは大事だと思います。
 

二つお話します。

 
まず、今年1年を象徴する漢字が発表されました。みなさんもテレビニュースなどで見たかと思います。税金の「税」の字、京都の有名な清水寺の舞台の上で、寺の僧侶が大きな毛筆で「税」の字を書いていました。

 
みなさんは税といわれても、まだちょっと現実的ではありませんよね。でもちょっと考えてみてください。みなさんが毎日買い物をしているとき、しっかりと消費税を払っているんですよね。就職すればもちろんですが、大学に進むときっとアルバイトしますね。給料をもらう時に税金を取られます。税について考えることは、社会について考えることです。
 
「税金」のことがいろいろと注目された、そんな年だったということを、覚えておきましょう。

 
今年を振り返ってもう一つ欠かせないこと、ここ何年もずっと私たちの日々の生活に重くのしかかってきた新型コロナウイルスの流行がようやくおさまり、ことし5月からは5類移行と呼ばれる、病気としての位置づけが代わりました。

 
もちろん油断していはいけませんが、以前ほど、深刻にとらえなくてもよくなったということです。その、新しい状態をポストコロナ、コロナの後、という意味ですね、そんな言い方をして、ポストコロナで社会がどう変わっていくのかが注目されました。

 
コロナがはやっているときは、人の多いところにはいかない、外出を避ける、つまり、あまり人と接しないようにしようと言われたわけです。そんな中でも直接会わなくてもSNSやラインを通じて連絡はとりあえる、それで何とかなったわけです。

それがポストコロナになったので、じゃあ外にどんどん出よう、新しい体験ができるね、となるかと思ったら、コロナの時のようにSNSでいいや、そんな傾向が見られるという声を聴きました。
 
みなさんはどうですか。もちろん感染症には引き続き気を付けなければなりませんが、いろいろなところに出かけ、新しい体験をしないともったいないですよね。新しい人との出会いは私たちを成長させてくれます。

 
かつて寺山修司という作家の「書を捨てよ、町へ出よう」というタイトルの本がベストセラーになりました。書を捨てよ、本のことでしょうが、これはちょっとどうかと思うのですが、町へでよう、は自分の身の回りの限られたところにとどまらうず、新しい世界にどんどん飛び込んでいこう、挑戦していこうという、若い人たちへのメッセージでした。

時代は変わっても、若いみなさんに贈りたい言葉ではないかと、ポストコロナのことを考える中で思い出しました。
 

この冬休みには家族や友だちとじっくりと話す時間があると思います。来年1年の、さらには将来の目標をたてましょう。