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2012.07.23学校行事
終演後の感想 ― 7/10 芸術鑑賞会
『肝っ玉おっ母とその子供たち』は、レパートリー・シアターKAZEのオープニング記念公演として1999年に初演。その後、拠点劇場(東中野)での上演を重ね、代表的レパートリー作品となりました。2006年からは終幕に“あとから生まれてくる人たちに…”という詩の朗読を加え、全国巡演レパートリーとして高校生・中学生を対象とした上演を行っています。(東京演劇集団風 ― 2012Summer ― リーフレットより抜粋)
終演後、生徒たちは何を心に刻み何を感じたか。寄せられた感想文の中から数点を掲載します。
- 戦争の時代に僕が生まれていたら、大変だと思いました。
生きるか死ぬかの時代に、肝っ玉おっ母が懸命に立ち向かっていく姿を見て
感動しました。戦争の時代はそういう人が生きていけるのだと思いました。
素晴らしい劇を見せていただいてありがとうございました。(1年生男子)
- 戦争中にいろいろな人と出会い別れて、子供たちを失っても
しっかり商売をして強く生きていくおっ母に感動した。
それに、軍隊を相手に商売している点に驚いた。
この劇の舞台になった三十年戦争について詳しく知りたいと思った。
(1年生男子)
- おっ母の演技がとにかく上手で、一緒になって物事を考えることが出来ました。
長男は最初の方で母の手を離れてしまったけれど、途中から入ってきた牧師さんのキャラは結構好きです。
最初は劇なんて見たくないと思っていたけれど、見入ってしまう面白さでした。
また機会があれば観に行きたいです。(1年生女子)
- この劇を観て思ったことは、戦争は何1つ良いことがないということです。
ただ人と人とが傷つけあって本当に何も良いことはないと思います。殺されるシーンを見て、とても心が痛くなりました。
やっぱり人間はみんな同じなんだから仲良くしなくては駄目だと思います。
戦争というものは今後も絶対あってはいけないものだと感じました。(2年生女子)
- 少し難しい内容だったけど、歌があったり、雪が降ったりと迫力があってとても興味深く見ることができました。
この話は戦争のことを話しているけれど、平和を求めている話なんだと感じました。
戦乱の時代に生き延びていくためには、人間は肝っ玉を持たなければいけないとおっ母は言っていましたが、
確かにそうだと思います。そして、今の日本は平和で良かったと思います。
プロの劇団の芝居を見たのは初めてだったので凄く感動しました。(2年生女子)
- 肝っ玉おっ母のアンナは前向きにどんな時でも一生懸命に生きていく強い、スケールの大きい、温かなお母さん。
三人の子供たちはそのお母さんの良いところを各々に持って生まれてきました。
あんな時代でなかったら、三人とも死ぬことはなかったのに… とそればかり思ってしまった。
肝っ玉おっ母もあんな時代でなかったら、もっと幸せなホッとする一生を過ごせていたのに。
その時代で人の価値がコロコロ変わり、人間の運命も変えられて悲しい結末に終わってしまったあの時代。
ラストシーンの雪が降る中を幌車を引いて、軍隊についていくアンナの姿がたまらなく悲しかった。
私たち、今の時代に生まれた幸せをもう一度じっくり感謝してみたいと思った。(3年生女子)
- 私はこの作品を見て、アンナ・フィアリングみたいに人望がある人になりたいと思いました。
そして子供三人を抱えながら、商売をする勇敢で堂々とした人柄は私の憧れになりました。
私はこの作品に出会えて心から良かったと思います。自分が目指す人柄がこの作品にはありました。(3年生男子)
芸術監督より
「劇団創立25周年、私たちがこれまで培ってきた創造活動を海外の演劇人とともに大胆に実践し、自らの態度を示し小劇場の在り方とその可能性を客席とともに探究したいと考えています」
― 東京演劇集団風 芸術監督 浅野桂成氏 ―