2025.03.25学校行事
2024年度の修了式が24日、本校グラウンドで開かれました。
早いもので、今日で三学期、というよりも今年度は終わりを迎えることになります。個人的には、一月に校長として初めて皆さんに挨拶をしてから、あっという間に今日を迎えたように感じます。しかし、改めて振り返ってみると、この三ヵ月間色々なことがあったなと思い出されます。
一月…まず始業式では「建学の精神」と「三学期の位置づけ」について話したのですが、覚えているでしょうか。特に「知識は第一の宝、品行は最高の美、忍耐は無上の力」という本校の「建学の精神」については、誰にいつ聞かれてもすぐに答えられるようにしてもらいたいと思います。始業式の後、それぞれの学年の集会で話をしたことも記憶に残っているのですが、やはり一番印象的だったのは、大学入学共通テストに挑んだ三年生の表情でしょうか。
ここ数年間、東野高校の進路実績は着実に向上しています。ただし、それは決して偶然ではなく、多くの先輩たちが各々の目標を達成すべく、並々ならぬ努力を積み重ねてきたことによる、いわば必然と言うべき結果です。今年、共通テストに挑んだ先輩たちも、また同じように全国のライバルを上回る努力をして受験当日を迎えていました。
もちろん努力したからと言って、そのすべてがすぐに報われるわけではないかも知れません。ただ、「誰よりも努力した」という経験は一生の財産として残ります。今月五日、第三十八期生は卒業式を終え、新たなステージへと旅立って行きました。今年度も素晴らしい進路結果となりましたが、先輩たちの努力と、それによってどのような進路が切り拓かれたのかについてはまた改めて紹介できればと思います。
二月…私が三学期のうちにやりたかったことの一つが、全クラスの授業を見て回ることでした。実際には一月下旬から回り始めて、全クラスを見終わったのは二月の最終週になりましたが、皆さんの授業に臨む姿を見て回ることができました。
これも学期当初に学年集会で話したことになりますが、学校生活の基本は日々の授業です。勉強が得意な人、苦手な人、部活動が学校生活で最も楽しみだという人、様々いると思いますが、日々の授業に積極的な姿勢で臨むことができれば学校生活の充実度は間違いなく向上します。
人間はどうしても楽に、そして一気に成果が出る方法はないかと思いがちですが、日々の積み重ねよりも人を成長させるものはありません。地道な努力というのは短期的には成果が見えにくいものですが、長期的には大きな成果としてはっきりと表れます。是非、来年度は学年を問わず、最初から授業に臨む姿勢を整えていきましょう。
三月…学年末考査を経て、今日皆さんはここにいます。生徒会誌の挨拶にも書いたことですが、「振り返ること」は人間の成長に必要不可欠な要素です。来年度をさらに充実したものにするためにも、是非ここで振り返りましょう。良かったことは何か、悪かったことは何か、新たにチャレンジしたことは何か…じっくりと掘り下げていきましょう。良かったことは継続する、悪かったことは改善する、もしくはきっぱりと止める。己を振り返らずしてその判断はつきません。
学級担任をしていた時、この時期もしくは年度当初に、必ず紹介していた言葉があります。それは「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 (年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず)」という言葉です。
「毎年花は同じように咲くが、人は年とともに変わってゆく」…
元々は「自然はかわらず繰り返されるのに対して、人の命とはなんとも儚いものだ」という意味です。この場合、「人同じからず」はあまり良い意味としてはとらえられていません。ただ私は、「自然はかわらず繰り返されるのに対して、人は年とともに変化することができるもの、成長できるものだ」という解釈で、つまり「人同じからず」をプラスの意味にとらえて、この言葉を紹介しています。
四月の始業式の際、今年度をしっかりと振り返ったうえ、一年前よりも一回りも二回りも成長した姿で、スタートラインに立っている皆さんにまた会えることを心から期待しています。
続けて、教頭より今年度末でご退職する教職員の紹介がありました。
また、優秀な成績を収めた団体や個人が表彰を受けました。