2025.09.01学校行事
2学期始業式は各教室で放送を聴く形で執り行いました。
-平井廣治校長あいさつ-
「節目」といえば、今年の夏は第二次世界大戦の終結から80年の節目となる夏でした。1学期の終業式では、この夏に「平和」の大切さについて考えて欲しいと述べました。何かについて考える時、それとは真逆のものから考えてみるというのも一つの方法です。たとえば、「どうすれば成功できるのか?」を考える際には、まず「どうしたら失敗するのか?」を考えてみる。失敗の条件や要因が具体的にわかると、どうすれば成功することができるのか、その道筋が鮮明になる。真逆のものから考えることは、視野を広げたり、問題の本質を掴むうえで非常に有効です。私はこの夏、「平和」について考えるにあたって、まずは対極にある「戦争」について、それをテーマにしたドキュメンタリーや特集を見たり、それを題材にした書籍を読んだりする中で、改めて考えました。なぜ世界を巻き込んだ大戦争が起きたのか、その戦争の様子はどうだったのか、戦争中の人々の生活はどうなっていったのか、そしてどれだけの人の命が失われていったのか…「戦争」について考えれば考えるほど、いま私たちが享受している「平和」の大切さを強く感じました。自分のやりたいことができ、自分の言いたいことを言え、将来のことを考えることができる。
現在では誰もが当たり前のように思っているこれらのことが、いかに幸せなことなのかを再確認するとともに、この幸せを将来につないでいかねばならないという責任を改めて感じています。
さて、今日から2学期です。東野高校の2学期は、「3種のWEEK」の一つでもある「芸術WEEK」からのスタートです。この後、各クラスで合唱祭に向けての練習も一段と本格化し、校内が「芸術WEEK」の雰囲気になっていくのだろうと、今から楽しみにしています。二日間に及ぶ盈華祭に向けては、夏休みの間から文化祭実行委員の皆さんを中心に様々な準備が進んでいる様子を目にしました。今年は全クラスが力を合わせて完成させる「大きな絵」も復活し、まさに学校全体として盈華祭に向かっている様子が感じられます。ここから各クラス企画に向けての動きも活発化してくると思いますが、皆さんの主体性が大いに発揮され、素晴らしい文化祭になるよう願っています。なお、今年度は「芸術WEEK」期間中の9月11日(木)に、所沢市民文化センターミューズにて周年記念式典を開催します。この式典は、学園創立100周年・学校開校40周年という大きな節目を迎えた盈進学園東野高等学校のここまでの歩みを振り返るとともに、この先の100年に向けて歩み出すうえでも、非常に重要なものとなります。100年に一度の特別な瞬間、その時に在校生としてこの歴史ある東野高校でともに学んでいる皆さんには、是非誇りを持ってこの式典に参加してもらいたいと思います。
「芸術WEEK」が終わると、9月末から10月はじめにかけて、今年度2回目の「英検WEEK」が待っています。前回の「英検WEEK」で残念ながら目標を達成できなかった人は「今度こそ!」という心意気で、見事合格を勝ち取った人は「今回も!」という意気込みで、それぞれの壁にチャレンジしてもらいたいと思います。
「芸術WEEK」や「英検WEEK」といった学校全体の動きの他にも、2学期は学年ごとに重要な動きが出てきます。1年生は、コース・科目選択に向けて、自らの進むべき道をどうするのか、自分自身と真剣に向き合ってください。よく考えないでの決定や、情報不足での決定は大きな後悔につながります。学年の先生方や保護者の方とも十分に相談したうえで、決断するようにしてください。2年生は、いよいよ修学旅行です。カナダと沖縄、二方面に分かれますが、それぞれで他の行事では得られない貴重な経験が得られることでしょう。より有意義な経験を得るためにも、事前学習をしっかりと行ったうえで現地に向かえるように準備を進めてください。3年生は、卒業後の進路を切り拓く時期です。特に総合型選抜や学校推薦型選抜での大学進学を考えている人は、受験本番を迎えます。自分自身の進路は、自らの力でしか勝ち取れません。粘り強く努力を続け、勝負の時に挑んでください。
学年ごとに違いはあれども、「知識は第一の宝、品行は最高の美、忍耐は無上の力」という建学の精神を胸にとめ、それぞれにとってこの2学期が充実したものになるよう、一日一日を大切にしながら過ごして行ってください。
また、本日は「防災の日」でもあります。始業式の後、LHRの時間を利用して災害から身を守るためのワークシートに取り組みました。近年の異常気象と自然災害を例に挙げ、日頃からの備えや避難経路について確認しました。
授業は、明日から開始します。
本日配布した「東野便り」です。こちらからお読みいただけます(PDFファイル)