2025.09.20学校行事
記念式典を所沢市民文化センターミューズ アークホールにて盛大に執り行いました。式典・講演会・演奏会の三部構成で行われ、多くの皆様にご参集いただきました。
【中川理事長式辞、平井校長挨拶、生徒代表祝辞を一部抜粋して紹介いたします】
学園創立100周年・学校開校40周年を迎えるにあたり、支えてくださった多くの皆様への感謝の意を述べた後、以下のように続けました。
♦中川進理事長式辞
1925年に丸山鋭雄先生が創立した盈進学園の原点に触れ、「人間教育と個性教育」を理念とした教育実践が、時代の変化の中でも受け継がれてきたことを紹介しました。
創立当初の教育活動は昭和初期の新聞にも取り上げられ、「松下村塾を偲ばせる個別教育」「魂と魂の接触による強い光とひらめき」と称賛され、学園の理念が社会に広く認められていたことを示しました。
戦後の苦難を経て、1985年に入間市へ移転し、東野高等学校として新たな歩みを始めたこと、そしてその後の40年間も教育理念を軸に教育を展開してきたことを振り返りました。
また、バブル経済、東日本大震災、コロナ禍など、社会の変化が教育に与えた影響にも触れ、教育の本質を見失わず、冷静に現実を見つめる姿勢の重要性を強調しました。
ここ10年間の取り組みとしては、世界へと目を向けた海外修学旅行や語学研修、学校をあげて取り組む英検週間、海外への扉を開くインターナショナルクラスの設置、そしてICT教育の推進を挙げました。
さらに、生成AIなど新たな技術が教育にもたらす影響を見据え、柔軟かつ前向きに対応していく姿勢を示しました。
最後に、次の盈進学園110周年・東野高等学校50周年に向けて、社会に貢献できる人材育成を目指して邁進する決意を述べ、式辞を締めくくりました。
♦平井廣治校長挨拶
百年にわたる教育の歩みが、多くの若者の成長と、先人たちの努力の積み重ねによって築かれてきたことを振り返り、「歴史」を受け継ぐことの意義について語りました。人類の発展が、知識や経験を後世に伝える力によって支えられてきたように、本校もまた挑戦と継承を繰り返しながら発展してきたと述べました。
また、学園創立者・丸山鋭雄先生の思いを受け継いだ本校の建学の精神「知識は第一の宝、品行は最高の美、忍耐は無上の力」は、時代を超えて今なお輝きを放ち、本校の伝統であり、未来へつなぐべき大切な財産であることを強調しました。
急速に変化する社会の中で、教育に求められるものが多様化する今、生徒たちが人間としての力と確かな知識を持って生き抜いていけるよう、教職員も不断の学びと挑戦を続けていく決意を述べました。
最後に、記念すべき日に皆様とともに学園の節目を祝い、未来を語り合えることへの喜びを表し、本校への変わらぬご支援を願いつつ、挨拶を結びました。
ご来賓からは入間市長杉島理一郎様、校祖丸山鋭雄先生の御令孫丸山浩一様にご祝辞を頂戴いたしました。
♦生徒代表祝辞
自身の高校生活では、ダンス部で全国優勝を目指して仲間と努力を重ねた経験を振り返り、挑戦することの楽しさや、仲間と支え合うことの大切さを学んだと語りました。学業と部活動の両立を通じて得た経験は、東野高校だからこそ得られたかけがえのないものだと実感していると述べました。
将来は臨床工学士を目指して大学で学び、人の役に立ちたいという目標を持ちつつ、これからも様々な挑戦を続けていく決意を表明しました。そして、困難に直面したときには、建学の精神である「知識は第一の宝」「品行は最高の美」「忍耐は無上の力」を支えに、自分を信じ、仲間と協力しながら、乗り越えて進んでいくと語りました。
最後に、後輩たちへとこの思いをつなぎ、東野高校の未来をともに創っていくことを誓い、学園のさらなる発展と皆様の平和を願って挨拶を締めくくりました。
記念講演は、法相宗大本山薬師寺 執事長の大谷徹奘(おおたに てつじょう)様を講師にお迎えしました。
大谷執事長の親しみやすい語りに生徒たちは、楽しみながら聞き入っていました。
また、生徒が登壇し、交流する場面もありました。
記念演奏会は、NHK交響楽団による本校校歌やクラシック、ビートルズメドレーなど多彩な曲が披露されました。
来賓の皆様をはじめ、企業、地域、学園関係者、そして保護者の方々に多数ご来場いただき、心より御礼申し上げます。