2013.01.19学校行事
1月9日(水)~1月12日(土)3泊4日で沖縄を訪れました。
到着した那覇空港はどんよりした曇り空。基地から飛び立つジェット機の騒音に顔をゆがめる生徒がたくさんいました。
教科書やニュースで現地のことを理解しているつもりが、現実を目の前にして、他人事ではないと実感したようです。
1日目の夜、元白梅学徒隊の中山きくさんの講話を聴き、
2日目には日本で唯一地上戦が繰り広げられた沖縄の戦史を学びました。
悲惨な体験を語ることで、“戦争とは? 平和とは?”どのようなものか・・若い世代の人たちに考えてほしい、
後世に伝えたいと切に願っている語(かた)り部(べ)中山さんの熱い思いを感得できました。
3日目、漸く青い空に青い海、温かな島を体感しました。
沖縄の文化や自然に触れ、ゆっくり流れる沖縄時間を過ごし、思いっきり楽しんだ1日でした。
最終日は国際通りやお菓子御殿で買い物をし、両手いっぱいのお土産を持って沖縄をあとにしました。
「平和教育」の柱として長年続いた沖縄修学旅行も今年が最後。
ハードな3泊4日の行程もあっという間に終わりました。
生徒たちの心の中には沖縄の美しい風景と自らに問いかけ考えるべき課題がたくさん残ったはずです。
過去に学び、現在を直視し、未来につなげていく契機となる旅でした。
普天間基地と嘉手納基地、普天間基地の移設候補地の辺野古の見学。
元白梅学徒隊の中山きくさんの講話。
ガマの見学。ひめゆりの塔と資料館見学。平和祈念公園、平和の礎、資料館見学。
首里城の見学。ステーキハウス。エイサー鑑賞。
黒糖作り、料理体験、家庭体験、漁業体験、カヌー体験、世界遺産巡り、
伊江島や渡嘉敷島での離島体験と平和学習、自然体験。
国際通りでお土産ショッピング
嘉手納基地を臨んで(道の駅『かでな』にて)
生徒コメント今日のオスプレイなどの基地の実態のお話を聴いて、自分たちの住んでいる地域では考えられない状況であった。
米兵に関わる事件や事故が想像を越えて多い実態にも驚いた。
民家がこんな多い地区の上を戦闘機が飛び、騒音が凄まじいという話にとても驚いた。佐喜眞美術館 見学(屋上から普天間基地を臨んで)生徒コメント「沖縄戦の図」は沖縄地上戦を経験した戦争体験者の多くの証言を描いた作品であると聴いた。この人間の尊厳を無視した戦争の「悲しさ」と「怒り」の気持ちでお話を聴き、心に突き刺さる思いだった。
辺野古海岸座り込みテント村生徒コメント長年にわたって沖縄の自然、平和や命を守る為、同じ場所に立ち続け米軍に向けて必死にうったえかれる人たちのお話を聴いた。僕たちがこの事実を受け止めて、今後しっかりと周りの人たちに伝えて行く必要があると思った。
一日も早く自然が豊かで安心な沖縄に戻ってほしいと思った。元白梅学徒隊 中山きくさんの講話生徒コメント過去に「命はお国の為に捨てても良い」という時代があった。今の日本は豊かで平和であるが、「今の私たちの生活が当たり前でない」という先生の言葉は大変重く感じた。「世の中を良くしたければ、行動しなくてはならない」と先生は私たちに伝えてくれた。大切なことを教えて頂いたと思う。