さて、新入生のみなさん、「高校デビュー」という言葉を知っていますか。
これは高校生になったことをきっかけにイメージチェンジを計ったり、本格的に何か取り組み始めたりすることを言います。私は新入生のみなさんに、ぜひ高校デビューしてほしいと思います。例えば、自分の行きたい進路を決めて、中学校だったときよりも勉強を頑張ったり、心がワクワクする部活に入って、思い切り熱中し、自分を高めていったりしてほしいということです。心理学でも、環境の変化は、新しい自分の発見になるといわれています。
この東野高校という環境でならば、自分の世界を広げ、いろいろなことに挑戦することができます。中学校までの自分を変えたい人、もっともっと成長したい人、ぜひ、今日を境に高校デビューしてください。

そして、もうひとつ私からお伝えしたいことがあります。それは、権利と義務はワンセットであるということです。学校帰りに塾に行く人もいれば、寄り道する人もいるかもしれません。また、高校生活の中では、休み時間に飲み物を購入したり、お昼休みに売店でお弁当を購入することもできるようになります。つまり、みなさんが自分で決めて、自由に行動できる範疇が大きくなるということです。裏を返せば、そのままみなさんに責任がついてまわる、ということでもあります。高校生は社会から見れば、もう大人も同然です。高校生となったみなさんには、しっかりと自分の行いや選択を吟味してもらいたいと思います。

最後に、みなさんはまだ高校生活に対して不安があるかもしれませんが、心配はいりません。わからないことがあったら、東野の先生や、先輩たちに何でも質問してください。私は、高校時代の経験や思い出はその後の人生に大きく関わると思っています。その大事な大事な高校生活を充実したものにできるのは、他ならぬみなさん一人ひとりなのです。舞台はもう整っています。みなさん、この東野高校でたくさん挑戦し、たくさん失敗してください。そして、失敗した分だけ成長し、自らの可能性を広げていってください。

平成25年4月9日　在校生代表　飯塚和輝