2012.10.16お知らせ
秋恒例のPTA主催講演会(市民講座)が10/6(土)午後2時半より大講堂で開催されました。
講師は大数学者で大道芸人でもあるお馴染みのピーター・フランクル(Peter Frankl)さん。
会場の多くの保護者や生徒たちそして教員など100名以上の視聴者を前に、
かつてイギリスで大道芸人(street performer)をやっていたC. チャップリンを彷彿させるような恰好で、
大きなトランクと七つ道具の入った使い古したアタッシュケース?を持って軽やかに現れたP. フランクルさん。
舞台上手のホワイト・ボードに早速数字を並べ、逆三角形に足し算を重ねて合計点を出す。
国際数学五輪金メダリストだけあってさすがに計算がスピーディです。
声高ではないけれど「一番尊敬したのはお父さんです」と仰るフランクルさんの存在が
とても身近に感じられたのはなぜでょうか。
母国ハンガリー語のほか11ヶ国語をマスターしている異能の持ち主は、使う日本語も確かなものでした。
ホワイトボードに大きく書かれる漢字を見て感心させられました。
実に正確な楷書です。
子供にとって本当に大切なことは「親をすごい!」と思えること。
親に対し尊敬の念を抱いたり、『こんなお父さんやお母さんでよかった』と感じられたりする場面が、
子供たちの成長には最も必要だと思います。― 1時間半あまりの<特別授業>
笑顔で語りかけたフランクルさんが言外に訴えたかったのは、ご自身のこの一貫した信念ではないしょうか。
第二次大戦中ユダヤ人として迫害を受け、全財産を没収された体験のあるお父さんから
Peter Franklさんがいつも語り聞かされていた言葉があります。
-【人間の財産は頭と心の中にあるものだけだ】-
奇しくも本学園東野高校の掲げる理念 “Hearts and Minds” に通じるものがあります。
(視聴者の1人として ― 文責: T.N)