2013.04.01お知らせ
昨年10月着工、ほぼ半年間の工期を経て、このたび完成した新棟の竣工・落成式が去る3月28日(木)大講堂で挙行されました。
挨拶をする中村理事長決意を述べる中川校長30数名の来賓と教職員を前に施主(理事長)は冒頭挨拶のなかで
「パターンランゲージで知られ、我が国でも稀有な存在のポストモダン建築といかに調和をはかるかかが当プロジェクト最大のテーマだった。
狙いは、強さ・合理性と機能性・効率性を追求する鉄筋コンクリートの巨大建築に対抗する“小さな木造建築”の復権であり地域材の利用にあった」
と語り、引き続き学校長が
「木造平屋建ての新棟は安全性・心地よさ・利便性に優れ、地域材の活用は地域の人々への畏敬の念の表われである。
新棟名【Study House 21】は“21世紀版寺小屋”(温故創新)を意味し、学園創立者の掲げた建学の理念<人間教育・個性の開発>に想いをいたし、ソフト面(教育内容)の充実と変革を進めなければならない」
と決意を述べました。
設計監理にあたった増田代表設計監理にあたった建築士事務所増田代表は
「新学習施設として建築される【Study House 21】は、C. アレグサンダー氏設計の既存の学園施設に対し<足さない、引かない>建造物であべきだと考えました。この方針に基づき、日本を意識したアメリカ建築に対し、日本の建築デザイン、技術を生かしたものにしています」
「また、環境配慮型プロジェクトとして、地域材(西川材、県産材)を主に利用しています。桧の床や、杉の天井や壁が、歳月の経過と共に味わいを増していくことでしょう」
と建築コンセプトを明らかにしました。
落成式終了後、備品の搬入・取り付けもほぼ終わった【Study House 21】の内覧が行われました。
当日は都心より数日開花が遅れていた学園内の桜が一斉に満開、文字通り桜花爛漫の佳節となりました。