2021.07.20学校行事
1学期の終業式が20日、行われました。
新型コロナウイルス感染症対策として一斉放送での式としました。
北村陽子校長の話です。
新型コロナウィルス感染症が世界を覆いつくし不安定な時を歩まざるを得ない状況が続いておりますが、昨年度と比べると、休校もせずにここまで歩めたことには安堵の気持ちがあります。ワクチン接種も始まりつつあり、秋にはもう少し平常な日々になっていることを願いますが、それも、なかなか難しそうです。はやり、生活そのものに安心感は必然であると感じています。
そんな中、より強く感じるようになったことは【伝えなければ繫がらない】ということです。『言わなくても解ってほしい』と思うことは、時として傲慢なのかもしれません。わかってくれないと嘆くより、理解を求めるならばわかりやすい言葉で発信するべきです。
毎日のお昼休みのコロナ感染症対策の放送によって、本校の感染者はほぼゼロでした。これも、伝え続けそして皆が注意をし続けた成果だと言えるでしょう。
また、6月23日の沖縄慰霊の日には先生方にそのことをHRで語ってほしいとお願いしました。全国的には「6月23日が沖縄の『慰霊の日』だと75.5%の人たちが知らなかった」というアンケート結果が出ていました。本校では伝える努力をしたので、その数値は違ってくることでしょう。6月23日が何の日であるか知ることはひとつの教養です。
東野高校の建学の精神も、言い続けなければ伝えなければ君たちの心に繋がらないでしょう。だから、今日も私はみなに伝えます。
1. 知識は第一の宝
2. 品行は最高の美
3. 忍耐は無上の力
心に迷いが生じたら、唱えてみてください。答えはおのずと見つかるはずです。
さて1学期を振り返ってみましょう。
今年度は、誰ひとり取り残さない学校を目指し、東野SDGsを推進し始めました。各学年のテーマ(1年次:みんなで生きるーーひろがる東野、2年次:地球で生きるーーつながる東野、3年次:未来を生きるーーかなえる東野)に沿って各クラスのゴールも決まり、各クラスで自由度の高い土曜日を有効活用していたと思います。
例えば1年生ではA-2玄関道をきれいにする、A-4デッキを造る、A-3池をきれいにするために「池の水をぜんぶ抜く大作戦」に応募する・・・・特にA-2は、第一の門から正門までガタガタして歩きにくいのでセメントを流して平らに歩きやすく改造してくれるようです。素晴らしいと思います。この夏休み、この道にブルーシートがかけられていたら、皆で注意して歩きましょう。
2年生ではA-5、A-7キッチンカーから何を考えるか、S-1、S-2修学旅行とどう結びつけるか・・・
2年生のキッチンカーは食糧問題を考えるだけでなく、そのほかにはどんなことを考えたのか、とても大事なことが見えてくるでしょう。それにキッチンカーが来る土曜日のなんだかそわそわワクワクが、いい空気感を醸し出していました。今日もキッチンカーがやってくるそうです。楽しみです。
3年生は、未来を生きるための進路実現に向けて全速力で走りだしています。
東野SDGs進めましょう。
次に英検週間の学びによって1級合格者が3年生で1名、準1級合格者がなんと1年生で2名出ました。1級合格の上野和美さんおめでとう。上野さんに対する担任のコメントは「驕ることなく誠実に努力し続けることが出来る生徒です」。そういうことだと思います。このことは、学ぶ基本姿勢でしょう。誠実に努力し続けることです。
Iクラスは2年生がこの後カナダ留学に出発します。気を付けて行ってきてください。
野球部は久々の勝利を味わいました。特に勝った試合は大変丁寧な試合だと感じました。読売新聞には1年前に大けがを負った山田翼君のことが掲載されました。今日は一部を紹介します。
「山田君の入院生活は2か月に及び、リハビリもつらく不安が募るばかりだった。長い療養生活の中で「通学で駅まで歩くのさえ息が切れた」と振り返る。そんな山田君に、主将の利田くんは「夏の大会には絶対に一緒に出るぞ」と励まし続けた・・・
次の試合では負けてしまいましたが、先日3年生が校長室を訪ねてくれました。この仲間と過ごせたことは野球部3年生9名にとってかけがえのないことでしょう。志望校は全員が決まっているとのこと。気持ちを切り替えて今度はそこに向かって努力することでしょう。見せてやりなさい、野球部の底力を。高校の部活はこれなんじゃないかなとただただ感動でした。
陸上競技部は横田空羽太君がハイジャンプでインターハイに出場します。横田君を見ていると精神的にも成長したことを感じさせてくれます。心身ともに成長する高校の部活動ってこういうことなんじゃないかと思います。
ダンス部は全国大会が控えています。今では勝って当たり前のようなダンス部には追われる立場の苦しみがあることでしょう。そんな中でも、ダンス部は、いつも学校説明会には全面協力をしてくれありがたいです。ほんとうに、ありがとう。自分たちのためにも、学校のためにも頑張る、高校の部活ってこういうことなんじゃないかと思います。
サッカー部も連日のように試合です。そんなサッカー部は、1学期生徒会アンケートでバスマナーの良くないのはサッカー部だと指摘され、謝りに来たキャプテンの佐々木君とマネジャーの大関さん。「君たちが謝ることはなく今後どうするべきかを考えよう」と話したら、サッカー部はスクールバスでは座らないと決めたらしい。バツとして座らないのではなく、例えば、トレーニングの一環として座らないならば続けたらいいと思う。どうしたら多くの人に認められていくかを考える、高校の部活ってそういうものじゃないかと思います。
吹奏楽部は7月28日がコンクールです。今年はハープも入れて演奏を完成させるようです。東野には、ハープがないから別の高校から借用。こういうことが出来るのも高校の部活っていいなと思います。
私は校長ブログを書いています。みんなも学校のHPから見られます。生徒の活躍も書いているので、見てください。
そして、そのブログを再開したのは、生物部の松本君が1年前の約束を守って、私に自ら育てたわさびを届けてくれたからです。それがあまりにも嬉しかったから、その気持ちをどうしても伝えたくてブログを再開しました。
強化指定部だけではなく、そのほかの部も頑張っています。
バスケットボール部が5点差で負けてしまったこと、バレーボール部が中学生のために体験会をしていること、テニス部が休日も黙々と練習していること、バドミントン部が練習場をやりくりしていること、写真部・美術部が新たな試みを始めたこと、合唱部がブログを更新していること、どれも知っています。どんどん発信してほしいと思っています。
このように1学期を振り返ってみると、自分以外の人のために生きることは生きていく基本だと考えますが、みんなは自然にそれができる、誇るべき東野生だとあらためて認識できた1学期でした。
今年の夏も「平和を考える夏」にしてください。このことは私たちが忘れてはならないことだと考えます。
6月23日については、先ほど話しました。
8月6日
8月9日
8月15日
忘れてはいけない日が夏は続きます。世界が平和でなければ個人の平和などありえない。私は、そう思います。
読書の夏とします。高校生の時に読んだ本が一生の宝物になり得ます。本そのものだけでなく、読んだ時・読んだ感想も宝物だったと振り返るときが必ず来ますので、一冊は制覇しましょう。
私は高校1年生の時、あまりにも高校が面白くなく心を閉ざしがちのまま夏を迎えようとしていました。そんな時、父からプレゼントされて読んだ井上靖の本が今も宝物です。その本を読んだあの夏以降、心を閉ざすことはしなくなりました。
オリンピック開催に関しては、様々な考えがありますが、本校の卒業生2名が東京オリンピックに出場することはやはり誇らしいです。
・23期生矢澤亜希選手カヌースラローム&カヤックシングル
・28期生ウォルシュジュリアン選手陸上400m
心から応援します。
夏休み中には、校内環境整備として各教室の入口に「ひさし」を設置していただきます。これは、君たちからの要望を聞き入れたものです。学校をよくするための提案で、まさしく東野SDGs的考えの基づいていることであり、「自分が得することが、学校が得すること」に繋がります。学校は、みんなで創り上げていくところです。提案には感謝しています。
さて、3年生は、とにかく進路実現のためにがむしゃらな夏を過ごしなさい。友との関係は高めあわなければいけない。3年A-11組は1学期の成績でひとりも赤点を取った生徒がいない。素晴らしいことです。そう、友との関係は高めあわなければいけない。傷をなめ合うような関係はいらない。この夏は人生において最も重要な夏です。先生方の指導に素直に従いついていきなさい。もう一度言います。3年生は、進路実現のため、がむしゃらな夏を過ごしなさい。
今度全員が登校するのは8月19日です。
コロナ感染症には気を付けること、命が大切なのはあたりまえです。そして、自分自身を大切にし、有意義な時を過ごして下さい。2学期に向けても、繋がりましょう。
続いて、1学期に検定やクラブ活動で顕著な成績をあげた生徒が紹介されました。
◆英語検定 1級1名(3年)、準1級2名(いずれも1年)、2級6名(いずれも3年)、準2級34名
◆全国高等学校ダンスドリル選手大会2021 ヒップホップ女子スモール1位、ヒップホップ男女混成ミディアム1位(いずれも全国大会出場予定)
◆全国高等学校総合体育大会(インターハイ)県予選・関東大会 男子走高跳優勝(インターハイ出場予定)
◆県高等学校写真連盟写真展 自由部門優良賞
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