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BLOG校長ブログ

2023.05.02

アメリカン・パイ

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が訪問先のアメリカでの晩餐会で「アメリカン・パイ」を歌って招待客を沸かせた、というニュースが伝えられています(4月29日毎日新聞朝刊)。この曲は1971年に発表され、よく聴いたので(当時はレコードです)、何でこの曲なのかと。

韓国の新聞のウエブサイトなどによると、4月26日のホワイトハウスでの晩さん会で尹大統領とバイデン大統領が一緒に舞台に上がった。出席した来賓たちが歌をリクエストすると、尹大統領はマイクを握った。そして、ピアノの伴奏が流れると、尹大統領は「A long long time ago, I can still remember/how that music used to make me smile(ずっとずっと昔のこと 私は覚えている あの曲がどれほど私を笑顔にしてくれたかを)」と、1分間ほど「アメリカン・パイ」の冒頭部を熱唱した、とのこと。

シンガーソングライターのドン・マクリーンによる「アメリカン・パイ」は、ロックンロールの大歌手だったバディ・ホリーが飛行機事故で亡くなった日を「音楽が死んだ日」と振り返る作品、と解説されています。

そこからすると何でこの曲なのか、ではあるのですが、ウエブサイトの記事によると、この曲はバイデン大統領が2015年に亡くした長男が幼かったころ、一緒によく歌った曲なのだそう。バイデン大統領にとっての長男との思い出は、まさに「あの曲がどれほど私を笑顔にしてくれたか」だったかもしれません。

毎日の記事には「喜ぶバイデン氏から肩を抱かれる一幕もあった」とあります。そこまで考えて尹大統領が選曲して歌ったとしたら、すごいですね。

ちなみに、私にとっての「アメリカン・パイ」は1970年代のドン・マクリーンですが、マドンナが2000年にカバーしているそうです。尹大統領は1960年生まれ、ほぼ私と同世代なので、ドン・マクリーンですね。

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「アメリカのパイを買って帰ろう 沖縄58号線の向こうへ」(駒沢敏器、2009年)

歌のタイトル「パイ」はおそらくアップルパイのこと、歌詞では「Bye, bye, Miss American Pie」と出てきます。

アップルパイはアメリカで誰もが好きな料理、「Pie」にはアメリカを象徴する、代表するという意味合いが込められているのでしょう。
「アメリカのパイを買って帰ろう」は第二次大戦後、アメリカ統治下にあった沖縄(アメリカ世(ユー))をさまざまな切り口で描いており、アップルパイもとりあげられます。 「沖縄58号線」は沖縄本島を南北に貫く国道58号線のこと。この58号線の起点は鹿児島、そこから種子島、奄美大島、沖縄本島へ海を越える国道です。