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BLOG校長ブログ

2023.07.26

本校通学圏内から生まれた名曲 その2

ミュージシャンの細野晴臣さんのソロアルバム「HOSONO HOUSE」(1973年)が録音されたのが狭山市にあった元米兵向け住宅だったわけですが、米兵向け住宅とミュージシャンとの関連で有名なのは大瀧詠一さんで、やはり「はっぴいえんど」のメンバーです。同じ米軍基地でも、こちらは横田基地周辺の米軍ハウスを自宅兼レコーディングスタジオにしていたということは私も学生時代の音楽雑誌で知っていました。

『ぼくが出会った素晴らしきミュージシャンたち』(岩田由記夫、ウェイツ、2009年)

音楽ライターのインタビューを交えた交遊録的な本ですが、その中では大瀧さんについて「福生のご隠居さんが業界及びファンたちの共通呼称というか、ニックネームであり、かつ自称でもある」と紹介されています。1948年生まれの大瀧さんはこの本の出版時点でも還暦くらい、「ご隠居」は失礼でしょうが、人気ミュージシャンが都心から離れたところに「あえて住んでいる」ということもあったのでしょう(住んでいる方、ごめんなさい)

『東京23区外さんぽ』(泉麻人、平凡社、2018年)

筆者の泉麻人さんは私とほぼ同世代で、東京で生まれ育った地域が近いこともあって親近感を持ち、かなりの著作を手に取ってきています。東京関連の本をたくさん出していますが、同書は「23区外」の市町村の「散歩エッセー」(はしがきより)で、本校通学範囲内の武蔵村山市、福生市、羽村市、青梅市などが出てきます。

大瀧さんに関して何か所か出てきますが、スタジオが「福生45」と名付けられていたが「ぎりぎりのところで瑞穂町の領域」、瑞穂町図書館には地域資料の一つとして「大瀧詠一さんコーナー」があり大瀧さんのCDや関連書物が所蔵されているそうです。大瀧さんのお墓は羽村市にあるそうです。

大瀧さんは2013年末に亡くなられていますが、「さらばシベリア鉄道」(太田裕美さん)「風立ちぬ」(松田聖子さん)「夢で逢えたら」(吉田美奈子さん)などの作品は一度は耳にしたことがあると思います。

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大瀧さんの代表作がこの「A LONG VACATION」(1981年)。ファンの間では「ロンバケ」の愛称で呼ばれるそうです。「君は天然色」「カナリア諸島にて」など、後にCMソングとして使われた曲も多く、「さらばシベリア鉄道」は本人が歌っています。ミュージックテープ(カセットテープ)で購入、近年、CDで買い直しました。しかし、最初、何でカセットテープで買ったのか・・・

「瑞穂町図書館」の公式ホームページはこちらから

『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』(村上春樹・吉本由美・都築響一、文藝春秋、2004年)

村上春樹さんは説明不要ですね、エッセイスト・スタイリストの吉本由美さん、「えっこんな写真撮るの」といつも驚かせてくれる都築響一さんの3人のグループ名が「東京するめクラブ」。名古屋、熱海、ハワイ、江の島、サハリンなど、それぞれの興味の向くまま歩いて語る旅行記、この顔ぶれからして、おもしろくないわけがない。

なんでこの本をここでとりあげたか。「地球のはぐれ方」というタイトル、「地球の歩き方」を意識してますよね、パロディと言っていいかも。そのあたりははっきりと書かれていませんが、「この本はガイドブックではない」と文中で繰り返されているので。

と、えらそうに書いていますが、実は「地球の歩き方 埼玉」を買った後、書棚でこの「はぐれ方」が目に入り、「これってパロディ?」と気づいた次第です。