2024.04.08
また、新学期準備の諸会議、そして入学式、始業式とあわただしく、このブログを更新できませんでした。今年度も引き続き読んでいただき、感想などお寄せいただけると嬉しいです。
「そうだ、えぼし岩があった!」と先日、サザンオールスターズの45周年記念のテレビ特番、桑田佳祐さんの歌声で思い出しました。「えぼし岩」、神奈川県茅ケ崎市の海岸沖合にある島というか岩、「湘南」のシンボル的存在ですね。そういえばサザンにはずばり「江の島がみえてきた」もある。地元愛いっぱいです。
なんでこんな書き出しなのかというと、昨年秋購入した1枚のCDから、そういえば最近は「ご当地ソング」ってあるのかしら、という素朴な疑問がずっと残っていたからです。そうだ、サザンがいたじゃないか、といったわけ。
そもそも「ご当地ソング」という言葉がすでに「死語」かもしれませんね。特定の場所、地名を舞台にした歌、ということでしょうが、もう少し幅広く、実在する街の名前とか店の名前が盛り込まれて、その歌にとって欠かせない要素になっている曲、とでも定義しておきましょうか。
その1枚のCDは2023年秋、新聞の新譜紹介で目にしたのだと思いますが、すぐに飛びつきました。「えっ、また京都ネタか」と冷笑されそうですが、「京都」と銘打っていたからこそ購入したことは否定しません。
企画ものなどといわれるCDでタイトルの通り「京都」に関する歌、つまり曲名に「京都」と入っていたり、京都の地名が入っていたり、あるいはタイトルにはなくても歌詞の中に京都の地名が豊富に織り込まれている曲が22曲集められています。
通販サイトの商品説明には
「1970年代に国鉄のディスカバー・ジャパンのキャンペーンをきっかけに日本の美しい観光地を題材にした多くの抒情的な歌が作られました。中でも京都の歌は、テレビやラジオや有線放送から大量に流れていました。そんな大ヒット曲から知る人ぞ知る名曲まで全22曲を収録」
とあります。
さて、みなさん、何曲知っていますか、といったところ。
「京都の恋」(渚ゆう子)
「京都慕情」(渚ゆう子)
「女ひとり」(デューク・エイセス)
「京のにわか雨」(小柳ルミ子)
「恋しぐれ」(中村晃子)
「なのにあなたは京都へゆくの」(チェリッシュ)
「嵯峨野さやさや」(たんぽぽ)
「北山杉」(うめまつり)
「京都にさよなら」(叶正子)
「加茂の流れに」(かぐや姫)
「京都初雪」(梶たか子)
「三年坂」(清水由貴子)
「京都木屋町情話」(坂本スミ子)
「ひとり囃子 -“祇園祭”より」(小柳ルミ子)
「泣きぬれてひとり旅」(河島英五)
「ひとり歩き」(たんぽぽ)
「しあわせ京都」(ばっくすばにい)
「街」(ザ・ナターシャ・セブン)
「比叡おろし」(岸田智史)
「比叡おろし」(小林啓子)
「北山杉」(森田公一とトップギャラン)
「竹田の子守唄」(赤い鳥)
=()内が歌手名
「知る人ぞ知る」とあるように(名曲かどうかはともかく)、私が知っている曲も半分ほどでしょうか。
「YouTubeで聴いてみてください」と案内してしまえば簡単なのですが、例えば試しに「竹田の子守唄 赤い鳥」で検索したら、おそらくバンド「赤い鳥」のオリジナル版でしょうか、ボーカルの山本潤子さんの素敵な歌声が流れてきました。でも、これって、誰がどういう資格でYouTubeにアップしているのだろうかという疑念は消えません。
かつて新聞社で仕事をしていた時、ネットでのニュースの無断転載、要するに著作権侵害にどう対処するかは悩みのタネでした(今もあまり事情は変わっていませんが)。放送業界を取材対象としていた時にも、放送局の方からYouTubeへの深刻な懸念は常に耳にしていました。
その放送局ももはや諦めたというか、むしろ放送局がYouTubeをビジネスに活用するように変わってきていることは承知しているのですが、個人的にはまだまだ簡単に割り切れません。ただ、楽曲を聴いてもらったうえでブログを読んでもらった方が楽しいでしょうから、せめてめの抵抗としてYouTubeでのおすすめのURLリンクなどはしないで、みなさんの判断に任せたいとおもいます。
YouTubeにオリジナルの映像や番組を流して大変な人気がある人がいる、ビジネスとして成立している、そういう点でYouTubeがメディアの世界を大きく変えたことは高く評価しますが。