2023.04.12
新入生の入学式は10日、校外の所沢ミューズでの開催のため、入学式に続いて同会場で1年生だけの1学期始業式も行いました。一方で、これに先立って新2・3年生の始業式は7日(金)、本校総合(人工芝)グラウンドで行いました。
11日(火)に1年生が登校して全学年が揃い、対面式があり、1学期の本格スタートとなりました。
入学式のようすは学校ホームページに「新着ニュース」でご紹介しています。こちらをどうぞ
対面式のようすも同じく「新着ニュース」で紹介しています。こちらをどうぞ
申し遅れましたが、この4月、校長に就任した小野田正利です。前校長の北村陽子先生からこのブログを引き継ぎます。学校での行事や生徒の様子などをご紹介していきます。
2回にわけて行った始業式で生徒たちに話したことを、簡単に紹介させていただきます。
校長としてみなさんに初めて話をするので、自己紹介を兼ね、前職の新聞記者としてどんな仕事をしていたかを少し知ってもらうために、みなさんが関心をもつであろうスマートフォンの話をします。
アイフォンが国内で発売されるのが2008年、その前年にお会いしたある工学博士は、すでにアメリカで発売になっているアイフォンを取り寄せて持っていて、その特徴、最大の利点をずばりひこことで明快に説明してくれたことを今でも鮮明に覚えています。「マニュアル(取り扱い説明書)がなくても使えるでしょ。5歳児でもつかえるよね」と。
さらに「一つしかないボタンを押せばリセットで元に戻るので、そこからやり直せばいいというシンプルなつくりがいい」とも話されました。
マニュアルに頼らなくても使える道具・製品でなくてなならないという考え方は、その後どんどん広がっていきます。実際みなさんも、マニュアルなしでいろいろな道具を使いこなしているのではないですか。マニュアル通りという生き方はどうでしょう、「まずはやってみて違うかなと思ったらリセットして元に戻ってやり直す」というのも大事ではないでしょうか、スマートフォンを使う時、そんなことを思い出してみてください。
1年生のみんさんにはこの後すぐ、1人1台iPadを持ってもらい、教室だけでなく家庭学習や学校と家庭との連絡などに使ってもらいます。
そのiPadが日本で発売されたのは2010年、その少し前にアイフォンが国内で発売されスマートフォン、タブレットが急速に普及していきます。みなさんが生まれ、物心つくころです。
それまでの携帯電話はボタンを押して使いました。これと比べてアイフォンやその後にどんどん出てくるスマートフォン、あるいはiPadなどのタブレット端末は、ボタンでなく画面をタッチして操作します。みなさんが生まれたころに、画面タッチへの大きな転換があった、といってもいいのでしょうが、おそらくみなさんもこれから、IT端末の次の大きな転換に遭遇すると思います。ボタンでもタッチでもなく、例えば音声入力が主流になるかもしれませんね。
ただIT端末がどうかわろうが、その先には、はてしのないインターネットという世界が広がっています。そこには魅力的な情報がたくさんあるわけですが、あやしい、あぶない、まちがった情報もたくさんあります。どんなに端末・道具が改良されていっても、大事なのは、そのあふれかえる情報を見分ける力です。
そして何よりも重要なのは、インターネットという見えない空間を通じてではなく、あなたとわたし、生きている人と人との関係をどうつくりあげていくか、集団の中でどう生きていくかということです。学校に通うということは、それを身につけることです。それは忘れないようにしましょう。
自己紹介です
2014年東野高校に入職、法人・事務で仕事をしてきました。それまでは毎日新聞社で新聞記者をし、新聞・活字ばなれがすすむなか、若い人たちにどう活字文化に向き合ってもらうかを考え続けてきました。インターネットの普及に新聞社としてどうかかわるかといった部署でも長く仕事をしました。
子ども二人は独立し妻と二人暮らし。プライベートの過ごし方は読書(仕事がら必要な本に加えて歴史・時代小説、推理小説、ノンフィクションなどけっこうなんでも)、音楽(クラシックからロック、ニューミュージックまでこれまたなんでも)、旅行(乗り物大好き、行先は神社仏閣、博物館・美術館、産業遺跡、温泉など)