04-2934-5292

MENU

BLOG校長ブログ

2023.04.13

続・入学式式辞

東京大学などが全国の小中高生に学習状況の変化などを尋ねた調査結果の紹介記事で(12日の毎日新聞朝刊)、「勉強時間の長さは、成績との相関が弱かった。やみくもに時間をかけるより、勉強法を身につける方が成績向上の早道と言えそうだ」とまとめられていました。

長く時間をかければ必ずしも成績があがるものではない、とも読めるので、「あれれ」とちょっと困惑してしまいました。というのも、10日の入学式式辞で次のような話をさせていただいたからです。

若い人たちの間で「タイムパフォーマンス(タイパ)」という考え方が広がっている、「タイパがいい」といった使い方で、短い時間で効率よく成果を得る、結果を出すことを意味する。しかし私は高校での日々の学習や受験勉強、部活の練習には「タイパがいい」方法はない、遠回りを心配せずに、じっくりと時間をかけていいと考えている、と。

もちろん短い時間で効率よく学習できれば、同じ時間内で多くの教科・科目の学習ができるので、それに越したことはないでしょう。ただ、まずはじっくりと時間をかけて学習し、その過程、積み重ねからより効率のいい学習方法に気づき、身につけていくということでしょうか。

入学式の様子については学校の「新着ニュース」で詳しくお伝えしています。こちらをどうぞ

参考にした本

「映画を早送りで観る人たち」(光文社新書)
「タイパ」を広く知らしめる役割を果たした本の一つでしょう。「2時間の映画は2時間かけて観てもらう想定でシナリオが描かれています……」というプロ脚本家の嘆きを紹介しながらも、タイパ重視の若者たちの声を丹念に集め、「芸術」は鑑賞するが「娯楽」は消費する、情報収集に近い、タイパを重視する若者たちは「観たい」のではなく「知りたい」のだ、ととらえている点は「なるほど」。