陸上競技部2020.04.08
入学の日を迎え、本来であれば先輩が後輩を祝い、私たちが大好きな陸上競技の大事なシーズンへ挑む時期です。しかし、先日の「緊急事態宣言」を受け、思い描いていたものとは違う状況になっています。
この東野高校陸上競技部に入ろうと思い、入学してくれた新入生が東野ブルーのジャージに袖を通して練習する光景を楽しみにしていたのですが少し先になりそうです。そこで、少しでも陸上競技部の部員や、入部希望者が練習しやすいよう、私達顧問は何ができるかを考えてきました。
一つはコース整備。思えば6年前、東野高校に一周走れるオーバルコースはありませんでした。部員も少なく、どう練習するかを共に模索していた記憶があります。直線でも100mを取れず、不整地で短距離ではスパイクも履けない。長距離はショートのインターバルトレーニングもできませんでした。
そこから東野高校の敷地を活かし、起伏を残して周回コースを作るようにしました。期間としては2年かかった記憶があります。少ない部員で整地し、根を抜き、学校を管理してくださる方々には木を切ってもらい、生徒会からはウッドチップも購入していただきました。そして一周600mのウッドチップと芝でできたクロスカントリーコースが完成し、多くの人々が利用しています。そこには歴代の先輩達の思いが、後輩に沢山のものを残してくれたと感じています。
そして、人が使えばコースも痛みます。このような時にしか出来ない整備として芝生の整備とコースの再計測を行いました。
冬期練習では不整地で足を怪我する選手もいたので、一枚ずつ芝生を張り替えました。部活動が再開できるであろう時期には青々と芝が生えそろい、皆の練習を迎える最高の状態になっているでしょう。私自身もこの部分がいつか綺麗になればいいなと思っていましたので、今できることとしては良かったかなと思います。
コースの再計測では徐々に内側に寄ってしまったであろう部分をしっかりと弧を張り直し、カーブしやすいように微調整しました。
今できること。こんな状況であったとしても全国の高校生アスリートはインターハイを目指し、様々な工夫をしているでしょう。インターネットを使えばトップアスリートのトレーニングを見ることができ、進化したアイテムで走れる。高校生アスリートは今しかできないこの3年間を最高の経験にして欲しい。
本校卒業生であるウォルシュ ジュリアン選手がtwitterでこのようにつぶやいていました。
「目標だけは見失わないでくださいね。モチベーションが下がる気持ちはわかる、でもここでチャンスに変えた者が勝つ」
彼にはいつも下克上だと伝えてきました。常にポジティブ。東野高校陸上競技部の皆さん、そして入部希望者の皆さん、こちらは準備を進めています。あなた方も思いっきり陸上競技ができる準備をして練習が再開できる日に来てください。楽しみにしています。