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  • 2023.05.31

    蔵書は「量」か「質」か

    朝日新聞5月30日朝刊、東京・大阪などで塾を運営する教育アドバイザー、清水章弘さんのコラムを読みました。

    5月10日の朝日新聞に掲載された、ジュンク堂書店、福嶋聡さんのインタビューに目がとまったと書きだします。このインタビュー記事については当ブログでも取り上げたので(5月13日)、同じように書店の大切さに共感してくれる方がいることを大変嬉しく思いました。

    教育ページのコラムということで清水さんは「平成29年度全国学力・学習状況調査」のデータをもとに、家庭の蔵書数が増えると子どもの学力が上がるとしながら、「目を向けるのは蔵書数という量でいいのか」と疑問を投げかけます。

    学力そのものの定義が変化し、複眼的な思考が求められる。その下地になるのは家庭での対話、という福嶋さん。

    書店の役割は「思ってもいなかった新しい本との出会い」とジュンク堂の福嶋さんが語っていることを受け、「書店だけでなく、家にも多様な本を並べ、対話を通して子どもの知的好奇心を刺激する姿勢が一層求められています」とまとめています。

    このブログでは、私自身が読んできた本をあれこれ紹介しています。高校生のみなさんの日々の学習にすぐに役立つ本はあまりないかもしれませんが、本を好きになってほしい、気になる本を手にとり読んでみてほしい、という願いを込めています。

    「量」より「質」、言い切るのはなかなか難しい。ある程度の量、いろいろ読まないと「質」を見極めることはできない、最初から質を求めるのはハードルが高い、などと一応反論はしておきますが、考えなければいけない指摘ではありますね。

    このブログは「家」ではないですが、すこしでも家の本棚代わりになれば。多様な本を並べられるよう、心がけます。

    「平成29年度全国学力・学習状況調査」で、家庭状況と児童生徒の学力等の関係について分析するための調査が行われました。その結果については「国立教育政策研究所」のホームページで公表されています。こちらから
  • 2023.05.30

    「英検週間」にちなんで その2

    英検週間(6月2日まで)真っ最中でもあり、英語・外国語を学ぶこと、外国語との付き合い、そしてその先についての興味深い本をいくつか。

    『字幕屋に「、」はない』(太田直子、イカロス出版)

    『字幕屋のニホンゴ渡世奮闘記』(太田直子、岩波書店)

    外国映画で映像の下にでてくる訳、字幕。テレビで放映される映画は声優さんの吹き替え版もあるので、映画館やDVDで観ることが多いですね。

    大学でロシア文学を学びながら映画団体のアルバイトで字幕制作を手伝い、字幕のおもしろさに目覚め、フリーの字幕制作者(ご本人は「字幕屋」と書いていますが)で30年超のキャリアを持つ太田さん。

    『字幕屋に「、」はない』(長いので以下『、はない』とします)、1本の映画の字幕数は平均1000とも2000とも言われるそうで、実際に字幕をつくる際の舞台裏というか苦労話が盛りだくさんに出てきます。

    例えば事前の準備として欠かせないが、スポッティングと呼ばれるセリフの長さを測る作業。というもの字幕には1秒=4文字という字数制限があるからだそうです。字数が多いと目で追いきれないということですね。そこで以下のような具体例があげられます。

    「I’m not lying」を「嘘じゃないわ」と直訳するとピッタリと思いきや、このセリフの長さは1秒以下、つまり3~4文字の字幕にしなくてはいけない。「嘘じゃないわ」は6文字で多すぎます。そこでもうひとひねりしてつくった字幕は「本当よ」

    「You didn’t konw?」「知らなかった?」、訳としてはまったく問題はなさそうですが、やはり長さは1秒以下で6文字は長すぎ。そこで「初耳?」

    うまいですねえ。

    ギャグとは言え、使うのが適切でない言葉をどう訳すか、ひらがながいいのかカタカナがいいのか、外国では日常的ながら日本ではなかなかピンとこない単位を換算する悩ましさ、などなど、日々の苦労苦心が語られていきます。

    ところでタイトルにはいっている「、」(句読点の読点のこと)ですが、「映画の字幕には句読点がない、という事実は意外に知られていないようです」と太田さん。「えっ、そうなの」ですよね、意識したことなかった。

    「われわれ字幕屋にとっては長年染みついた当然の決まり事なのですが、ふつうに映画を観ているお客さんはそこまで意識しないでしょう」と続くので「よかった」。ではどうするか、映画の字幕では句読点の代わりにスペースを用いるとのこと。
    ではなんで句読点がないのか、太田さんがあれこれ考察します。結論は、やめておきます。

    太田さんはこうも言います。

    「字幕屋は英語(外国語)を耳で聴き取って翻訳している、という恐ろしい誤解をしている人がたまにいますが、とんでもありません。ちゃんと文書化された台本がなければ、お手上げです。翻訳を稼業にしながら(英語を)全然しゃべれないことを恥じてはいますが、隠していません」。

    その一方で「コミュニケーションツールとして英語力を高めるのはいいことだと思います。けれどその一方で、日本語の繊細な表現力を失ってほしくない、とも思います」

    『字幕屋のニホンゴ渡世奮闘記』(以下『渡世』とします)も「映画の字幕翻訳について、もっと知ってもらいたい」(あとがき)という内容で、字幕作りの工程、作業などがかなり細かく書かれています。

    『渡世』は2013年4月発行、『、はない』は同年9月発行、ほとんど同時期です。『、はない』は2004年から雑誌で連載してきたエッセイをまとめたものとのことなので、そのエッセイを読んでこれは面白いと思った『渡世』発行・岩波の編集者が太田さんに執筆を依頼したに違いない、と勝手に想像してしまいました。

    『、はない』は雑誌連載だったからでしょうか、リラックスした書きっぷりでダジャレなどもあちこちに。対照的に『渡世』は結構硬い書き方で、やっぱり発行元の岩波書店を意識したか。これも勝手な想像ですが。

    ところで、同じような内容の本なのに何で立て続けに購入したのかしら。

    映画翻訳、字幕つくりについては清水俊二さん、戸田奈津子さんという先達がいます。お二人の著書も多数あります。

  • 2023.05.29

    「英検週間」にちなんで

    英検週間が29日、スタートしました。6月3日の英語検定受検日を前に、午後はいつもの授業でなく、検定の準備にあてます。またクラスごとの勉強でなく、受検級ごとの教室にわかれます。

    キックオフというわけではありませんが、お昼休みには校内放送で、いま世界には英語を話す人が15億人くらいるということを紹介して、英語を勉強する意味や一つの目標に向かって全力で準備することが貴重な経験になることなどを話させていただきました。

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    英検週間スタートにあたって生徒たちにどんな話をしようかとあれこれ書棚を探っていて、そこから何冊か。

    そのものすばり「高校生のための英語学習ガイドブック」(佐藤誠司著、岩波ジュニア新書)。手元にある版は2012年発行、通販サイトで検索すると新刊はちょっと手に入りにくそうですが、なぜ英語を勉強するのかというところから始まって、英文法、英作文、リーディング、リスニング、スピーキングと分野ごとの学習方法が具体的に書かれ、また「単語を覚えるためのノウハウ」といった項目もあります。

    「英語達人列伝 あっぱれ、日本人の英語」(斎藤兆史著、中公新書)。
    近代の英語の達人と言われる日本人10人をとりあげ、その生涯を追い、どのように英語を習得したかを紹介しています。現代のように豊富な教材があるわけではなく、当たり前ながら、海外に滞在した経験がある人がほとんどなのですが、英語辞書を編纂し文法書などを残した斎藤秀三郎は一度も海外に出ることがなかったと知って驚きました。
    「しゃべったままが立派な文章になるのは、語学自慢の霞が関でも斎藤博一人」といわれたという外交官の斎藤博、東京外国語大教授、学長を務め優れた辞書を作った岩崎民平など知らなかった人もいて参考になりました。

  • 2023.05.27

    辞典・辞書は何冊持っていますか

    辞典・辞書がでてきたので(17日、18日、24日)、サンキュータツオさんの著作と辞典・辞書の「世界」で少し。

    「学校では教えてくれない!  国語辞典の遊び方」 (角川文庫、2016年)

    「国語辞典を食べ歩く」(2021年)

    サンキュータツオさんについては朝日新聞の読書欄で、書評委員としての「書評」を時々読んでいました。きちんとした内容で、正直お笑いの人というくらいの知識しかなかったので驚きました。そして、相次いでこの2冊を続けて読んで「影響を受け」、さっそく何冊か新しい国語辞典を購入しました。

    国語辞典によって、一つの言葉の説明がどれだけ異なるかを次々と例示します。「食べ歩く」では、特に食や料理に関わる言葉を比べています。そのうえで、辞典にはそれぞれ得意分野がある、特徴がある、ということを繰り返し強調します。若者を中心に使われる「新しい言葉」を積極的に採用する辞典、例文を多く載せることにこだわる辞典、などなどです。よってサンキューさんは、辞書はできるだけ複数持つようにしたい、と呼びかけるわけです。

    新聞社には「校閲記者」というプロ集団がいます。記者の書いた原稿の誤字脱字をチェックするだけでなく、言葉の使い方や意味の取り方に誤りがないかまで目を光らせています。そのデスク周りには何冊もの国語辞典(もちろん各種辞典も)が置かれていて、できるだけ複数の辞典を参照するようにしていました。なるほど、大事な作業をしているわけです。

    「新解さんの謎」(赤瀬川原平、文藝春秋)
    サンキューさんの本でも当然とりあげられていますが、「新明解国語辞典」は「新解」さんと親しみを込めて呼ばれます。赤瀬川さんのこの本がかなり影響しているのではないでしょうか。他の辞典に比べて思い切った解釈、独特の説明が多いとされ、「これでないと」というファンが多いようです。最新は第八版、新版が出るたびに購入している人を知っています。

    前衛芸術家、作家として知られた赤瀬川さんは、街歩きをしながらの路上観察で「どうしてここにあるのか、どのような目的をもっているのかわからない」といった物を「トマソン」と名付けたことでも知られます。赤瀬川さんの「おもしろがる」感性に応える辞典だったのでしょう。
    「尾辻克彦」名で発表された短編「父が消えた」で1981年、芥川賞を受賞しています。

    ちなみに「新明解国語辞典」を発刊しているのは三省堂、この赤瀬川さんの著書の発行は文藝春秋なので、辞書の宣伝といった下心? はありません。(「トマソン」の由来については某プロ野球チームファンに叱られそうなのでここでは触れません)

    「みんなで国語辞典! これも、日本語」(北原保雄・監修、大修館書店、2006年)
    北原さんは「明鏡国語辞典」(大修館書店)の編者です。同辞典の新装発刊を記念して、気になる言葉に自分なりの意味と解説をつけて応募してもらうというキャンペーンを実施。つまり、みんなが辞典編集に関わるという試みで、その中からピックアップしたものが、分野ごとに、一般的な国語辞典と同じように並びます。応募総数11万超、約1300語を収録。すごい。

    「学校のことば」という章があり「異装」「置き弁」「スポ薦」などはかろうじてわかりますが、当方、知らない言葉が続出、でも大丈夫、「若者のことば」の章では「多分、来年は通じません」と書き加えられているので、学校の言葉も消えていき、また新しい言葉が出てくるのでしょう。

    「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」(佐々木健一、文藝春秋)
    「新明解国語辞典」の生みの親が山田忠雄、新解さんと並んでよく知られる「三省堂国語辞典」、こちらは「三国」と親しまれているようですが、その生みの親が見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)、ケンボー先生と呼ばれていた。佐々木さんは「(この二人は)辞書界の二大巨星だった。二人は奇しくも東大の同級生であり、元々はともに力を合わせ一冊の国語辞書を作り上げた。良友であった。だかある時点を境に決別した」。この二人の人生、それぞれの仕事を追ったNHKのドキュメンタリー番組を再構成した内容です。たまたまでしょうが、こちらも発行は文藝春秋。

    「舟を編む」(三浦しをん、光文社)
    辞書つくりの現場を舞台にした小説ですが、三浦さんの他の作品同様、きちんとした現場取材があってのものなので、かなりリアルに現実を反映しているのでしょう。出版社で営業部から辞書編集部に異動になった若手部員が、ベテラン部員の指導影響を受けながら、辞書つくりにのめりこんでいきます。映画、テレビアニメのほうがよく知られているかもしれませんね。
    「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編(あ)んでいく」という意味でこの書名が付いているようです。

    「100年かけてやる仕事 ― 中世ラテン語の辞書を編む」(小倉孝保、プレジデント社、2019年)
    こちらはノンフィクション。 イギリスで100年かけて完成した「中世ラテン語辞書」。話し言葉としてはすでに使われていない言葉の辞書を誰がどういう動機で作ろうとしたのか、当然、儲からないだろうし。そしてその編纂(言葉集め)に携わったのはボランティアの人たち。100年かかったということは、そのボランティアの人たちのほとんどが辞書の完成を見ることがないわけで、それでも続けられたのはなぜなのか。

    毎日新聞社の特派員としての勤務の傍ら関係者へのインタビューを重ねた著作です。新聞社OBとして褒めるわけでなく、読ませます。小倉さんは現在、紙上で毎週金曜日のコラム「金言」を担当しています。

    余談ながら
    サンキュータツオさんの著作を検索していたら「ヘンな論文」(角川学芸出版、2015年)の著者だったことに気づきました。「珍論文コレクター」と自己紹介しています。

    おもしろく読んだ本だったのにサンキュータツオさんの労作だったとは。この時に、サンキュータツオさんの仕事のすごさに気づいてなければいけませんでしたね。反省です。

  • 2023.05.26

    入間市博物館を見学しましたーー26日

    1年生が26日、本校すぐお隣の入間市博物館ALITを見学しました。

    東野SGDs、探求学習の一環として、地域の特色を知り学びのきっかけになればと、1年生がクラスごとに博物館を訪ねました。
    学芸員の方から、地元の特産品であるお茶について詳しい博物館であるとの説明を聴いた後、館内を見学して回りました。

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    1年生は一人1台のタブレット(iPad)を持っており、館内の展示品や説明パネルなどの写真を撮っていました。この後、整理してプレゼン資料などに活用する予定です。

    本校と入間市博物館は連携協定を結んでいます。生徒の見学を快く引き受けていただきました。

    入間市博物館ALITについてはこちらをどうぞ(公式ホームページです)

  • 2023.05.25

    進路学習に取り組みました  <1年生 25日>

    1年生は高校生として初めての定期考査(中間考査)の2日間を終え、ほっとしているところでしょうが、他学年がまだ試験期間中ということもあって25日は特別時程とし、進路について考える取り組みがありました。

    高校での定期考査の一つひとつの積み重ねが大学進学につながっていきます。定期考査前からそのような指導をしてきたことを受け、定期考査が終わったタイミングで、早速、進路について考えてもらうことにしました。

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    生徒は大講堂に集まり、大手予備校の方を招いての進路講演会がありました。「なぜ大学進学なのか」を考えてもらうために、さまざまなデータが紹介され、また、社会の変化に応じて大学に次々と新しい学部が設置され、学びが多様化していること、また、大学受験にもいろいろな形があることを丁寧に説明していただき、進学、進路選択への意識を高めることができました。

    また、各教室では職業選択やライフプラン設計などをゲーム形式で学ぶ取り組みもあり、楽しみながら、将来を考える一助になったようです。

    本校の進路指導・学習についてはこちらをどうぞ

  • 2023.05.24

    「リアルの逆襲」と「保守消費」

    雑誌「日経トレンディ」最新号(6月号)を見ています。というのも同誌の編集長さんがラジオで話しているのをたまたま聴いて、今年度上半期のヒット商品として埼玉から「流行を発信」している施設が紹介されていたからです。

    「トレンディ(トレンディー)」は辞書では「流行の先端を行くようすだ、最新流行の様子だ」という意味で、形容動詞と説明されていますが(「三省堂国語辞典」第7版)、「日経トレンディ」の表紙には「個人生活を刺激する流行情報誌」とあります。はやっているものをいち早く伝える雑誌と理解していいでしょう。

    6月号の特集は今年度上半期のヒット商品とコロナ5類移行後のヒット商品予測。その上半期ヒット商品「施設」部門でとりあげられたのが「ふかや花園プレミアム・アウトレット」(埼玉県深谷市)。22年10月に開業、関越自動車・花園インターチェンジに近く、近隣都県からも人を集めているのだそう。そういえば、関越道を走っているとここの送迎バスをよく見かけます。本校のすぐ近くにも大きなアウトレットがあるので「へえーっ」という感じでした。

    ちなみに「施設」部門大賞は「ジブリパーク」(愛知県)。22年11月に開業後、予約の取りにくい状況が数か月続いたそうです。余談ながら「今年度下半期ブレイク予測」にあげられたのが東京・練馬の「としまえん」跡地に開業予定の「ワーナーブラザーズスタジオツアー東京ーメイキング・オブ・ハリー・ポッター」。ジブリとハリポタ!

    編集長さんが話していたヒット商品のキーワードが「リアルの逆襲」と「保守消費」でした

    「リアルの逆襲」は何となくわかりますよね。コロナ禍で苦しんだ観光業界やイベント業界が新しい商品などを提供し始める、それが「逆襲」という表現なのでしょう。「保守消費」はちょっとわかりにくいかも。物価高が続いているので日常の必需品はいろいろ探して安く購入するものの、それだけではつまらないので贅沢も楽しむ、と説明されていました。コロナがなくても「そうだろうな」とは思いますが。

    「リアル」(real)は反対語の「バーチャル」の方が主流になってしまい、「そうではない」として改めて使われるような感じでしょうか。そこで思い出すのが「リアじゅう(充)」、その意味は「インターネット上とは別に、実生活が充実していること/人」とあります。「2009年ごろからのことば」ともあるので、今時使ったら「トレンド」でない?
    というのも、この「リア充」の説明、最初に出てくる「三省堂国語辞典」によります。2014年発行の第7版です。2019年発行の「三省堂現代新国語辞典」には載っていません(採用されていません)。終わった言葉なのかしら。

    辞典辞書の違いについてはぜひ次の機会に。

  • 2023.05.23

    中間考査が始まりました <23日>

    本日23日から1学期の中間考査が始まりました。教科科目の違いで1学年は22日、23日の2日間、3学年は25日まで、2学年は26日までとなっています。

    1学年生徒にとっては高校生になって初めての定期考査です。試験1週間前から放課後、多くの生徒が残って自習していました。その成果に期待したいですね。

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    朝のショートホームルーム(SHR)の後、余裕を持って落ち着いて試験に臨めるよう、普段の授業時程とは異なる時程で試験時間を設定しています。最初の試験開始時刻まで教科書などを開いて最後の確認をする姿が見られました。

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    「定期試験前サポート」など本校の学習活動についてはこちらをどうぞ

    本校の年間行事についてはこちらをどうぞ

  • 2023.05.22

    「西鉄ライオンズ」を知っていますか

    プロ野球・西鉄ライオンズの選手、監督だった中西太(ふとし)さんの訃報が19日、新聞に掲載されていました。1952年に西鉄入団、56年~58年の日本シリーズ3連覇を果たした西鉄黄金時代の中心選手の一人で、西鉄の監督を務めた後、ヤクルトや日本ハム、阪神などで監督や代理監督、コーチもしました。

    新聞に掲載された、亡くなられた人の仕事や業績などを人がらも含めて紹介する「評伝」も、現役時代を知る記者はさすがにもう新聞社にはいないでしょうから、監督、コーチなど指導者としての中西さんの話が多いように感じました。

    日本シリーズ3連覇は私が生まれたころで、私だってもちろんプレーヤーとしての中西さんを知るわけではありませんし、同じ西鉄の「鉄腕」稲尾和久投手らと同じく「伝説」の野球選手です。ただ、この西鉄というチームがその後になくなってしまうこともあってか、「西鉄ライオンズ」そのものもやはり「伝説」のように郷愁を持って語られることがしばしばです。

    西鉄黄金時代が終わって65年から73年まで巨人の日本シリーズ9連覇(V9)があり、その組織だった野球とは対照的で、「野武士集団」などとも呼ばれた「西鉄」が伝説として語られていった側面もあったのでしょう。

    「西鉄ライオンズ最強球団の内幕」(河村英文、葦書房、1983年)、筆者の河村さんは53年~59年に西鉄に在籍した投手です。もちろん中西さんも登場しますし、名将と言われた三原脩(おさむ)監督の指導法や采配などが詳しいのは当然ですが、「赤裸々な西鉄の姿を語りたい」と書くだけあって、旅館が合宿先だったことや寝台車利用での遠征など球場外のエピソードも豊富です。

    ファンとしての西鉄黄金時代を観戦した赤瀬川隼さんの「獅子たちの曳光 西鉄ライオンズ銘々伝」(文藝春秋、1991年)は、選手を一人ずつとりあげる形で「ライオンズ=獅子」を描きます。プレーヤー中西について「素人の僕にも、彼の巨体と俊敏さの一見不思議なバランスが、足腰と手首の強さと柔らかさに発することは、彼の打撃と三塁守備の両面でよくわかった」と語っています。

    一方で、1965年生まれでプレーヤー中西を見ようもなかったライターが中西さんにインタビューしたのが「伝説のプロ野球選手に会いに行く」(高橋安幸、白夜書房、2008年)。「野球小僧」という雑誌連載をまとめたもので中西さんはその「会った」中の1人。約束の1時間が3時間になったという中西さんの話の中にこんな一節がありました。

    中西さんは三原さんの指導を自分も受け継いでいるとし、それは「人の長所を見て、合ったところで使う野球。それで自信を持たしてあげて、その中で短所を見つけてやれば、短所もスムーズに消えていく」
    「しかし、長所を見抜くことは簡単にはいかんよ。本当に愛情を持ってみてやらんとね、見落とすわな」とも。

    中西さんの訃報に接して、西鉄関連の本を引っ張り出してきたのにはもう一つ理由があります。この西鉄黄金時代を支えた1人に、イチロー選手を見出し育てた仰木彬さんがいたからです。

    最近、別のところで読んだのですが、仰木さんが選手育成術について尋ねられた際「オレが育てた選手などいませんよ。彼らが自然と大きくなっていくのを邪魔しなかっただけだ」と答えたということに感銘を受けたからです。

    赤瀬川さんは「銘々伝」で、三原監督が説教をする時の叱られ役はたいてい仰木選手だったとし、「なぜ仰木が叱られ役になったか。僕(赤瀬川)は、三原が大勢の若者の中で特に仰木に、プレーヤーとしての素質とともに、将来の指導者の資質をも見抜いていたのからではないかと思う。監督やコーチは、選手の特長に合わせ、力が出やすいように意欲を引き出す役である。三原もそうし、仰木もそうした」

    中西、仰木、そして三原、こんな方たちに指導されたら幸せですね。そしてそれが「西鉄ライオンズ」の遺産だとしたら、こんな素晴らしい遺産はありませんよね。

  • 2023.05.20

    学年ごとの行事がありました<20日>

    20日の土曜日、ロングホームルーム(LHR)の時間を利用して1学年、2学年でそれぞれ学年の行事がありました。

    1学年は初めての定期考査を前に「学年集会」

    1学年は大講堂に全クラスの生徒が集まっての「学年集会」でした。
    学級委員から今年度の学年目標が発表されました。1年生は本校39期生となります。それにちなみ、いろいろなこと、人への感謝の気持ちを忘れないということで目標の中に「39(サンキュー)」という言葉をいれたそうです。素敵ですね。
    続いて、各クラスの学級委員があいさつし、決意表明がありました。

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    週が明けた23日(火)から1学期中間考査が始まります。1年生にとっては高校生になって初めての定期考査です。今週初めから放課後、学校に残っての自習などで試験に備えてきました。
    集会では学年主任から「定期考査の一つひとつの結果が大学進学、進路選択につながります」といった説明があり、しっかりと耳を傾けていました。

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    2学年の修学旅行準備も本格化

    2学年では11月に予定されている修学旅行に向けての準備が進んでいます。
    今年度はカナダ、北海道、沖縄の3方面のうちから希望するコースを選びます。
    参加予定コースごとに体育館、多目的施設「FVB(Future View Base)に分かれ、各コースの日程内で組まれているグループ別行動の班分けなどが行われました。

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    本校の年間行事についてはこちらをどうぞ